ヤフーは、2005年から運営している翻訳サービス「Yahoo!翻訳」を、2017年6月29日(木)に終了すると発表しました。当初掲げていた「機械翻訳利用のすそ野を広げる」との役目を終えたと判断したとのことです。
▽ サービス終了のお知らせ
Yahoo!翻訳は、機械翻訳利用のすそ野を広げて言語間の壁を低くすることを目的に立ち上げられたWebサービスです。2017年4月の時点で、対象言語は日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語。文章を直接フォームに入力する「テキスト翻訳」のほか、URLを指定してページ全体を翻訳する「ウェブ翻訳」を提供しています。
同社は終了の理由について、約10年間でより自然な文章に翻訳できるサービスが普及しただけでなく、通信を利用した対面での翻訳サービスが登場するなど、立ち上げ当初に比べると幅広い選択肢の中から翻訳サービスを選べる時代になったと説明。これを「翻訳サービスの理想的な進化」ととらえ、Yahoo!翻訳の役目は果たしたと判断したことから、サービスの終了が決定しました。
終了を受け、同社は「長年のご愛顧に、Yahoo!翻訳スタッフ一同、心よりお礼申しあげます」とコメント。代替サービスとして、Google 翻訳やWeblio 翻訳などを案内しています。