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ここにもはてなブックマーク 第2回「レファレンス協同データベース」

「ここにもはてなブックマークが!」と思わず驚くような、ブックマークが付いている意外なページを紹介します。第2回は「レファレンス協同データベース」。


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全体のブックマークから検索する - はてなブックマークヘルプ

はてなブックマークの検索機能を使うと、ブックマークが集まっているさまざまなページを多方面から見つけることができます。気になったキーワードはもちろんのこと、ページそれぞれに付けられた「タグ」だけでなく、URLを指定して検索することも可能です。今回の企画では、検索フォームに「特定のURL」を入力し、はてなブックマークで話題になっているサイト内のページを見つけていこうと思います。

第2回は「レファレンス協同データベース」。同サイトは、公共図書館、大学図書館、学校図書館、専門図書館などのレファレンス事例を蓄積・提供することで、レファレンスサービス(質問回答サービス)および一般利用者の調査研究活動を支援する目的で運営されています。ブックマークされているのは参加館で行われたレファレンスサービスを記録したページで、利用者からの質問に図書館員がどのように回答したのかが記載されています。早速、フォームに「crd.ndl.go.jp/reference/modules/」と入力してみましょう。

『レファレンス協同データベース事業』 の人気エントリー - はてなブックマーク

<イエス・キリストが食べた「最後の晩餐」のメニューは?>

レオナルド・ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」のメニューが知りたい。 | レファレンス協同データベース

利用者の質問は、レオナルド・ダ・ヴィンチが手掛けた名画「最後の晩餐」で食卓に並べられているメニューを知りたいというもの。図書館員は蔵書4冊と新聞に掲載されていた記事を参考に回答を導き出しています。メニューの内容は「魚料理(オレンジまたはレモンのスライス添え)・オレンジ(またはレモン)・赤ワイン・パン」で、魚料理はウナギではないかという説があることにも言及。回答プロセスでは、書籍のどのページに記述があったのかだけでなく、調査をしたものの記述がなかった資料も紹介しています。メニューについてもう少し詳しく知りたいと思ったら、挙げられている書籍を読んでみるとよさそうです。

<「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したとされる根拠>

夏目漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したとされる根拠となる文献はないか。 | レファレンス協同データベース

夏目漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳した、という話は、どこかで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。質問者はこの翻訳が本当かどうか「根拠となる文献はないか」と図書館を訪れ、図書館員が参考文献を探しました。しかし、結果は未解決。「夏目漱石の有名な話」「伝説と化している」と紹介している書籍の中にも出典元の記載はなく、真偽は不明のようです。

<今の私にぴったりな本を教えて>

今の私にぴったりな、おもしろくて、ぐっとくる本を紹介してください。(4年生児童) | レファレンス協同データベース

京都女子大学附属小学校図書館に「今の私にぴったりな、おもしろくて、ぐっとくる本を紹介してください」と訪ねてきたのは、小学4年生の児童。対応した図書館員は「おすすめを紹介してほしい」といった依頼に応えることをレファレンスサービスと呼んで良いかは大変迷うとしながらも、毎日のように異なった児童から同様の相談があるため、一事例として記録に残すことにしました。

その事例として取り上げられた児童は、校内でも有数の多読者とのこと。読書の傾向から興味のある分野を生かしつつ新しい挑戦ができるようにと本を選んだところ、「次の面白い本を教えてください」と毎日のように訪れるようになったそうです。「この世の中には全く違った世界や価値観が存在していることや、知らなかったことを知ることができた時の喜びを感じてほしい」という図書館員の言葉にあるように、本は新しい世界を知るきっかけにもなるということをあらためて感じさせてくれる事例です。

<魔法が使えるようになりたい>

魔法がつかえるようになりたい。 | レファレンス協同データベース

最後に、微笑ましいこちらの事例。「魔法の本ありますか?」と訪ねてきたのは、魔法使いになりたいという6歳の男の子でした。同伴した母親も「どう説明していいか困っている」とのこと。図書館員は「ちょっと難しい本でもがんばって読む」という男の子と共に書架へ行き、実際に魔女や妖精の本を見ながら、“魔法使い”の参考になりそうな書籍を探したそうです。本を借りた男の子は、母親と一緒に修行して“魔法”が使えるようになったら図書館員に見せると約束したとのこと。備考欄には後日談として、本を返却しに来た男の子の様子について「お家でほうきをつくったことと、2秒くらい飛べたと照れくさそうに報告があった」と記されています。ステータスは「解決」に分類されていました。


物事の出典が分かるだけでなく、図書館に訪れる人々の物語や背景まで見える、奥深いレファレンスサービスの世界。この他にも興味深い事例がたくさんあるので、ぜひ検索からたどってみてください。「ここにもはてなブックマーク」次回もお楽しみに。

第3回:Amazonカスタマーレビュー


文:あおきめぐみ

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