先日は吉野家などの「外食店の再現レシピ」のまとめを紹介しましたが、今回は『美味しんぼ』『ミスター味っ子』『OH!MYコンブ』など、「マンガに登場する料理の再現レシピ」を紹介したいと思います。
料理マンガ
【2ch】ニュー速クオリティ:美味しんぼのレシピを忠実に再現
まずは比較的「安全牌」と思われる『美味しんぼ』。と言っても、ここでは高級な食材を使った料理ではなく、B級グルメ風の簡単に作れる料理が紹介されているようです。
ミスター味っ子料理を作ろう!! など
第12回講談社漫画賞少年部門受賞作品『ミスター味っ子』に出てきたレシピの再現をやっています。このHPの作者の方は、著者である寺沢先生を招いた試食会もされているようです。
味平カレーを喰らう
料理マンガの先駆けとされる『包丁人味平』のハイライトと名高い「カレー戦争編」に出て来る「味平カレー」を再現しているようです。「ブラックカレー」ではないので、お間違えなきよう。
リトルグルメレシピ
おそらく、最も「人体実験」の趣が強いのは、かみやたかひろのマンガ『OH!MYコンブ』に出て来る「リトルグルメ」の再現かもしれません。興味のある方は、ぜひどうぞ。
鮭とごぼうの炊き込みご飯~「きのう何食べた?」第1話より - おひさまのレシピ
よしながふみさんの『きのう何食べた?』に出て来るレシピを再現されています。これは本当に美味しそうで、筆者もぜひ試してみたいです。
料理マンガ以外
もちろん、料理マンガ以外でも、思わず自分でも作ってみたくなる料理が出て来ることはあります。例えば、荒木飛呂彦の『ジョジョの奇妙な冒険』第四部の、トニオが作った料理の数々(ジャンプコミックスでは33巻「イタリア料理を食べに行こう」に収録)。
ジョジョ料理再現部屋
作品中に使用食材すら書かれていない「子羊背肉のリンゴソースかけ」の再現など、作者の執念とジョジョ愛に脱帽です。
料理
このサイトでは『テニスの王子様』の「乾特製野菜汁」や『銀魂』の「ハーゲンダッツ鍋」などを再現しています。他にも『仮面ライダー電王』に出てきた「ニンニクワサビおにぎり」なども再現しているようですが、作中でギャグとして出てきた料理にあえて真っ向から挑む姿には、何か不思議な美学が感じられます。
キャラクター再現
【2ch】ニュー速クオリティ:【ローゼンのハンバーグ】オタク向け料理本発売【ハルヒのヤキソバ】
一方、料理そのものの再現ではないですが、料理によってキャラクターを再現すると言うこともネット上ではよく行われており、それらの作り方を紹介した本も出ているようです。
オムライスならぬ「オーム(王蟲)ライス」(『風の谷のナウシカ』に登場)などは、一部では大人気のようですね。
動画でも見られます
タグで動画検索 アニメ料理リンク‐ニコニコ動画(ββ)
ちなみに、例えばニコニコ動画の「アニメ料理リンク」のタグを見ると、アニメやマンガに限らずサブカルチャー作品で出てきた料理の再現をした動画が並んでいます。動画で見ると、実際に作った時の雰囲気が伝わってきて、非常に役立ちます。
「虚構」の料理を再現するということ
今回の「マンガの再現レシピ」記事の場合、調理法は作中に描かれていることが多いのですが、現実に調理されたことがあるかどうかも分からない「虚構」の料理を再現するという点で、前回の「外食店の再現レシピ」記事とは異なる問題があります。
料理マンガというのは総じて『バキ』的なものかもしれない - 空気を読まない中杜カズサ
よく言われているのが「その料理、本当においしいの?」というもの。よくその対象となるのが、『ミスター味っ子』『包丁人味兵』などの少年誌系、もしくは劇画系でもそういうものが出てくるのがあります。実際に読者が食えないことをいいことに、かなり好き勝手やっている場合がありますよね。
料理マンガでは、実際に作ってみると美味しいかどうかが怪しいものが多いわけですが、「再現レシピ」ではこれが大問題になります。もちろん、一般人にはそもそも作ることが出来ない料理も多いのですが、問題なのは、スーパーや駄菓子屋で買える食材を使った「リトルグルメ」のように、作ろうと思えば我々にも簡単に作れてしまう料理もあることです。
その点で、料理マンガの「再現レシピ」を公開してレポートすることには、現実に存在してはならなかった料理に時間をかけてしまうという、悲劇を防ぐ「公開人体実験」の役目もあるのかもしれません。今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひ試されてみてはどうでしょうか。