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動員100万人突破! 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の感想まとめ



※注意! 以下のリンクには、公開中の映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の物語・作品・登場人物に関する重要な情報が含まれています。

ネット上での作品への感想

賛辞の声が大きい?

初日公開映画館数120館と上映館数が決して多くないにも関わらず、あっという間に動員100万人を突破した本作。ネット上でも、公開直後から多くの賛辞が寄せられています。リメイク作品に対する感想としては、少し珍しいくらいかもしれません。

とは言え、もちろん賛辞一方というわけではありません。

映像美や娯楽作品としての面白さは認めながらも、旧作にあった「主題」や「熱狂」が失われてしまったように見えることに、不満を感じている人もいるようです。

キャラクターの性格が変化している?

今回のシリーズでは、多くの人が登場人物のキャラクターの性格の変化に注目しています。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、旧作より(相対的にですが)どこか登場人物たちが大人びているとの感想を抱く人が多いのが特徴です。まずは、そのことに好意的なエントリーたち。

新劇場版は、おそらく「彼らが好きだったエヴァンゲリオン」ではない。でもそれは、「僕が見たかったエヴァンゲリオン」なのです。だから私は非常に満足しています。

一方、その変化に、どこか取り残されてしまった思いを抱いてしまう旧作ファンも少なくないようです。

お前ら、いつの間に卒業したんだよ?

っつーか、最初から俺だけが卒業してなかったのか?

いまエヴァを作り直す意味って何?

95年から96年にかけて放映された『新世紀エヴァンゲリオン』は、国内アニメーションの歴史に残る突出したクオリティのアニメ作品であると同時に、当時の日本に漂い始めていた閉塞感を見事にすくい上げた、「時代の象徴」としての意味合いを持った物語でもありました。
エヴァへの搭乗を拒み続ける主人公シンジと彼の周囲を取り巻くキャラクターたちの、孤独な内面世界とディスコミュニケーションを執拗に描いたこの物語は、当時最も多感な時期にあった子どもたちの心に、決定的な何かを与えてしまったようです。

こうした作品を、今になってリメイクする意味はどこにあるのか? 実際、そんな声は、今回のシリーズの制作が決まった当初から、様々な場所で発せられてきたようです。 以下に挙げるのは、この問題について拘っているエントリーです。

ちなみに、総監督の庵野秀明氏は、今回のシリーズの製作に際して、以下のリンク先にあるような「所信表明」をされています。

Yahoo! JAPAN - エヴァンゲリオン特集

「エヴァ」は繰り返しの物語です。

主人公が何度も同じ目に遭いながら、ひたすら立ち上がっていく話です。

わずかでも前に進もうとする、意思の話です。

曖昧な孤独に耐え他者に触れるのが怖くても一緒にいたいと思う、覚悟の話です。

同じ物語からまた違うカタチへ変化していく4つの作品を、楽しんでいただければ幸いです。

興味のある方は全文を一読することをオススメします。

ヱヴァンゲリヲン研究序説?

『エヴァ』の魅力として、作中に散りばめられた謎や伏線を読み解く楽しさを上げる人がいます。実際、旧作放映時には、謎本がベストセラーになりました。本作でも、そんな謎めいた描写や伏線は大量に転がっており、こうした話題を好むファンを惹きつけているようです。

上に挙げたエントリーを見ながら先の展開を予想しつつ、次回作をワクワクしながら待つのもいいですね。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 2009年6月27日公開


文: 稲葉ほたて

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