凍らせれば2つに折って食べられる形状のポリ容器飲料「チューペット」が、生産終了となったことがわかりました。製造元の前田産業(大阪市)は8月17日付で、「チューペットの生産、販売の終了について」という消費者向けの文書を発表しています。
[PDF] チューペットの生産、販売の終了について
チューペットは、1975年(昭和50年)に発売が開始されたポリ容器飲料で、凍らせて食べる夏の定番の氷菓として親しまれてきました。真ん中にくびれがあることから、2つに割って食べることができるので、夏に家族や友達と分けあって食べた経験がある人も多いのではないでしょうか。
発表によると、今年5月から生産工程上の不具合により生産・出荷を休止していましたが、「施設・設備の改善改良に思った以上に時間、費用がかかることが判明」「これ以上時間をかけても再開の目途が立たない」ということから、生産再開の断念を決定したとのことです。
はてなブックマークのコメント欄でも「当たり前のものが終わるのはさびしい」「誰か資金調達して」など、生産終了を惜しむ声が寄せられています。また、「子供の頃夏のおやつと言えばこれだった気がする」「真ん中でぽっきり折れないと悲しかった」とチューペットの思い出を書く人も。俳優の真木蔵人さんの著書で語られた、「(チューペットは)友達にあげられるように半分に割れるようになっている」という言葉も紹介されています。
- 作者:真木蔵人
- 出版社/メーカー: コアマガジン
- 発売日: 2008/07/16
- メディア: 単行本