10月18日(日)、京都精華大学にて「dotFes 2009 KYOTO」が開催されました。「dotFes」とは、2008年に東京でスタートした「Webを中心とした『ものづくり』の考え方、楽しさを実感できるカンファレンス・イベント」。今回は、時代を牽引するクリエイターが集結したこのイベントのレポートをお送りします。
dotFes 2009 KYOTO | creative conference in campus
「FLARToolKit」を作ったさくーしゃさんがARの面白さを紹介!
イベントの中でも特に注目だったのが「AR(拡張現実)」を使った作品です。AR(拡張現実)とは、現実環境の中にコンピュータでしか読み取れない付加情報を与えるというもので、あの「セカイカメラ」などでも大きな注目を集めています。
イベントには、このARをflashで実現するためのフレームワーク、「FLARToolKit」の作者であるさくーしゃさんが登場、FLARToolKitの面白さについて語りました。
さくーしゃさん、おなじみのクマのかぶりもので登場。FLARToolKitを使うとどんなものが作れるのでしょうか?
こちらは以前に企画したという「年賀状」。一見ごく普通の紙でできた年賀状ですが、はがきに書かれたサイトのURLにアクセスすると何かいいことが起こるようです。
ページを開いて、年賀状をカメラに向かってかざすとあら不思議!パソコンの画面上では、実際には目に見えないメッセージやイラストが年賀状から次々飛び出してきます。
画面上に出てくるグラフィックは立体なので、自分で紙を動かすとそれに合わせてグラフィックも動きます。
グラフィックだけでなく音楽と合わせることでアーティストのミュージックビデオにも利用されるなど、とにかく見ているだけでも楽しめるARの世界。海外ではこの技術を利用して郵便物の大きさをサイト上で計れるようにしたりと、実際の生活に役立つ技術としても活用されているそうです。
Saqoosha.net
さくーしゃさんの作品はこちらのサイト上で見ることができます。
「AR三兄弟」も登場!絶妙なユルさが魅力のARコンテンツが続々
続いて、このARを使った面白い作品を次々発表している「AR三兄弟」も登場しました。
「AR家族会議」と題したこの企画は、先ほど登場したさくーしゃさんも参加し、AR三兄弟がFLARToolKitで作った様々な作品を発表しながら、その使い方が正しいかどうか、作者であるさくーしゃさんに尋ねるという形式で進められました。
AR三兄弟のみなさんは、「AR×紙芝居」「AR×野球盤」など、ARと様々なものをマッシュアップさせた作品を作っています。こちらはARに「Twitter」と「ど根性ガエル」を組み合わせたもの。TwitterのIDを入れると、自分のつぶやきがTシャツから飛び出します。
こちらはなんと、ARに「Twitter」「はてなブックマーク」「ドラクエ」を組み合わせたもの。TwitterのIDを入れると、自分がTwitterで使っているアイコンが登場、アカウント同士で戦うことができます。それぞれのアカウントの強さははてなブックマークの登録数やTwitterのフォロワー数で決定されるそうで、「ホリエモンとかめちゃめちゃ強い」とのことです。
次々とユニークな作品が登場しますが、さくーしゃさんからは「AR必要なん?」「めんどくさ!」といった容赦ないコメントが!会場は笑いが巻き起こっていました。
AR3Bros episode-i | twitter & AR from ar3bros on Vimeo.
AR三兄弟のみなさんは、イベントの翌日にはてな京都オフィスにも作品を持って遊びに来て下さいました!10月30日に行われる「おばかアプリ選手権」にも参加されるそうなので、お近くの方はぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか?AR三兄弟 | AR(拡張現実)について考える三兄弟の連続デブ小説
AR三兄弟のみなさんのその他の作品は、こちらのサイト上から見られます。
実際に「体験」できるインスタレーションルームも
またイベントでは、ユニークな作品を実際に体験できるコーナーもありました。
「katamari Inc.」のブースでは、ホワイトボードに絵を描くと、その形や色によって、プロジェクタから映し出される映像や音が変化するという「エカキ音」というインスタレーションが注目を集めていました。なんと今回のイベントのために用意されたものだそうです。
「ワン・トゥー・テン・デザイン」のブースに登場したのは「ワンテン体操」。画面と同じポーズを取ると、ちゃんと同じポーズになっているかどうか判定してくれます。ポーズを取る時は「元気よく!」がポイントです。
はてなも「うごメモ」ブースを出展、はてなスタッフが使い方をレクチャーしました。一時は「DSが足りない!」というくらい、たくさんの方に来て頂きました。
日本を代表するクリエイターが集結した「クリエイティブ大喜利」
イベントの最後を飾るのは、家入一真さん、(paperboy&co.)、中村洋基さん(電通)、清水幹太さん(img src)、谷口恭介さん(katamari Inc.)、土屋泰洋さん(電通 関西支社)、長井健一さん(ワン・トゥー・テン・デザイン)という日本を代表するクリエイターの方々が集まった「クリエイティブ大喜利」。開場前から入場を待つ長蛇の列が出来ていました。
クリエイティブ大喜利とは、事前に出されたお題に沿ってゲストのみなさんが作った作品を発表、それぞれに点数を付けていくというものです。司会の方の「作品を作ってきた人!」の声に元気よく応えるゲストのみなさん。「京都を外国人に紹介して下さい」「爆発的に普及しそうなmixiアプリを考えて下さい」「金閣寺を使って作品を作って下さい」「将来HTMLの仕様に追加してほしいタグを考えて下さい」といった、様々なお題が出され、お叱りのメールを絵文字やフォントでゆかいに演出してくれる右クリックメニュー、金閣寺を使ったSFゲームなど、クオリティの高い作品が次々発表されました。
2回目の沖縄に続き、3回目は初の京都での開催となったdotFes。クリエイターのみなさんが、自分自身でも楽しみながら作品を作っている姿が印象的でした。中でも注目を集めていたのが、ARを使ったユニークな作品の数々。アニメやゲームの世界で見ていたような技術が現実のものになっているようで、見ているだけでワクワクさせられました。今回紹介されている作品は、サイト上で見られるものもたくさんあるので、興味のある方はぜひ自分の目で確かめてみて下さい。