ドアノブに触れた瞬間に“バチッ!”とくる「静電気」。毎年この時期になると、悩まされる人も多いのではないでしょうか?他にも服を着替える時や他の人に触れた時、中には会社で使う精密機器に影響が出てしまったというケースもあるようで、電気をためやすい体質の人にとっては本当に憂鬱ですよね。そこで今回は、ちょっとした工夫で静電気を抑えられる方法を集めてみました。
冬場に「バチッ」となるのはなぜ?
まずはあの「バチッ」という衝撃の原因を見てみましょう。冬場に起こるのには理由があるようです。
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「静電気」とは、「帯電してとどまっている電気」のこと。帯電する原因はいくつかありますが、主な原因は地面と足などの「摩擦」です。実は人の体はこの摩擦によって常に帯電しているのですが、湿気も多く汗もかきやすい夏場は水分がその電気を流してくれているのに対し、乾燥しやすい冬場は放電が起こりにくく、体内の電気が高電圧になりがちです。そのため、たまった電気が金属などに触れて放電すると、あの「バチッ」という衝撃が走ります。(逆に言うと、冬でも汗をかきやすい人は帯電しにくいので、バチッとなる可能性は低くなります。)加湿器を使うなど、できるだけ乾燥を防ぐ工夫をしたいですね。
静電気を防ぐにはどうしたらいい?
帯電しやすい人にとっては、この時期はドアノブに触れるのにも勇気がいります。続いては、そんな憎い静電気を抑える方法をご紹介します。
ドアノブに触る前に、紙や石に触る
こちらはNHKの「ためしてガッテン」で2007年に放送された内容。紙やコンクリートなどが静電気をゆっくりと通す性質を利用し、ドアノブに触る前に壁紙を貼った壁やコンクリートの壁、石の壁などに触るという方法を紹介しています。
衣類の組み合わせを工夫する
衣類の摩擦でも起こる静電気。実は衣類の繊維には「プラスを帯びやすいもの(ウール・ナイロンなど)」と「マイナスを帯びやすいもの(アクリル・ポリエステルなど)」があり、違う性質の衣類を組み合わせるとより静電気が発生しやすくなってしまいます。こちらのエントリーでは、それぞれの繊維がどちらに帯電しやすいのかを紹介しているので、重ね着をする時はできるだけ性質の近い素材のものを選びたいですね。
洗濯の際に“リンス”を使う
ナイロンやポリエステルなどの合成繊維は、水分を保持しないのでどうしても静電気が起こりがち。こちらのエントリーでは、静電気を抑える工夫として洗濯の際に毛髪用の「リンス」を使う方法を紹介しています。洗濯槽の6〜7分くらいに衣類を入れ、リンスをキャップ2杯程度入れるのが目安。仕上げ剤としてリンスを使うことで、衣類の摩擦を防ぐことができます。
静電気防止スプレーは、必ず「自分で」吹きかける
静電気防止グッズとして定番のスプレーですが、注意書きには「自分でスプレーして下さい」とあるのをご存知でしょうか?他人がスプレーをする場合、ごく稀にスプレーする人(帯電していない人)とスプレーされる人(帯電している人)の間の「電位差」によって帯電している人からの放電が起こり、場合によっては引火してしまうことがあるそう。スプレーを使う際は注意したいですね。
最近では様々な静電気防止グッズも登場していますが、「乾燥を防ぐ」「衣類の組み合わせに注意する」といった、お金のかからない工夫も。静電気に悩まされている人は、一度試してみてはいかがでしょうか。
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