もうすぐ2010年を迎えます。お正月といえば、おせちと並んで欠かせないのが「お雑煮」ですよね。お雑煮は、その年が無事であるようにとの願いを込めてお正月に食べる伝統料理。しかし地域によって、その種類は実に様々です。そこで今回は、日本全国の「お雑煮」の種類やその歴史を探っていきたいと思います。
■なぜお正月には「お雑煮」を食べるの?
お正月には欠かせないお雑煮ですが、その始まりはいつだったのでしょうか?
▽お雑煮|日本文化いろは事典
お雑煮の歴史には諸説ありますが、室町時代には既に食べる習慣があったそう。当時、武士の宴会の席では“縁起の良い食べ物”としてとして一番はじめに雑煮を食べる習わしがあり、そこから一年のはじまりである元旦にお雑煮を食べるようになったと言われています。またお雑煮に欠かせない「餅」は、お祝い事や特別な日に食べる「ハレ」の食べ物として、古くから親しまれてきました。
■あなたの家では何を入れる?日本全国のお雑煮を見てみよう!
一口に「お雑煮」といっても、味付けや餅の形などかなりのバリエーションがあります。続いては、そんな日本全国のお雑煮を見ていきましょう。
▽日本全国お雑煮マップ|国土地理院
こちらはなんと国土交通省の機関のひとつ、国土地理院が提供する「日本全国お雑煮マップ 」です。雑誌「家庭画報」からのデータと、日本各地から採用されている国土地理院職員からのデータをもとに作成されており、各都道府県のお雑煮の「餅の形・餅を焼くor焼かない・具材・味付け」がまとめられています。
また同じく国土地理院のサイトでは、お正月にちなんだおめでたい地名を紹介するページもあります。
▽日本のお正月〜お雑煮をめぐる物語〜
「東日本は角餅、西日本は丸餅が多い」「関西は味噌仕立てが多い」といった特徴のあるお雑煮ですが、「その境目は一体どこ?」というのも気になりますよね。そんな時に参考になるのがこちら。例えば餅の形については、地図上に引かれた「石川県金沢→岐阜県高山→岐阜県関ヶ原→三重県四日市→和歌山県新宮を結ぶライン」が境目になっています。また味付けや具材には、江戸時代の各地域の文化が大きく関係しています。
▽個性が光る!お雑煮図鑑 年末年始お参りスポット2010:るるぶ.com
またこちらは、各地のユニークなお雑煮を写真付きで紹介しています。鮭とイクラが入った新潟の豪華なお雑煮や、餡入りの丸餅が入った香川のお雑煮、そしてなんと“餅を入れない”徳島のお雑煮など、かなりの個性派揃いですね。
味付けや具材からも、その地方の歴史が見えてきますね。あなたの家ではどんなお雑煮を食べていますか?
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