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思いがけない情報がパブリックに?Twitterで気をつけるポイント


■ 個人的な状況を検索

まずはTwitter公式検索を使って特定の状況の個人を検索できてしまうというエントリーを紹介します。

twitter大ブームも個人情報の『ダダ漏らし』に要注意/岐阜のヒューマネット専務ブログ

エントリーの中では 「彼氏と別れたばかりの女性」 を検索するキーワードが具体的に紹介されています。同様にして 「子供が今春で入学する」 「近く結婚式を挙げる」 といった特定の状況にある人を割り出せるとも。このエントリーではプライベートなことをつぶやきたい人は「非公開」設定にすることをすすめています。ただ、たとえつぶやいた時に「非公開」設定にしていたとしても、その後「公開」設定にしてしまうとすべてのつぶやきが公開されてしまうため、あまり現実的ではなさそうです。

■ つぶやきからわかる位置情報

個人的な情報が漏れてしまっただけでなく、直接被害にあってしまったという人も。

Twitterで「休暇中!楽しいな!」とつぶやいたら空き巣に入られた男性 - IDEA*IDEA ? 百式管理人のライフハックブログ

エントリーの中で取り上げられている男性は個人情報を記載したFacebookとTwitterを連動させていた特殊なケースかもしれませんが、「休暇中!楽しいな!」といったつぶやきをしたことのある人は多いのではないでしょうか。実名で顔出しの方も少なくない昨今、対策方法のひとつとして、特に住んでいる場所と自分を切り離しておくことは大事かもしれません。「xxに住んでいます」 とつぶやく人は少なくても、自宅からのつぶやきに位置情報がついていた・・・ということはありえます。

次に紹介するエントリーには「位置情報は、Twitterの今後の戦略にとって、重要な位置を占めているようだ。」とあります。

Twitterが位置情報APIを有効に。Twitter.comサイトではまだ。

現在Twitterでは位置情報は利用されていませんが、外部アプリケーションから位置情報付でつぶやきを投稿すること、位置情報を取得することは可能です。外部アプリケーションの位置情報の取り扱いに関してはそれぞれ設定が必要ですが、Twitterに関しては [設定] → [ユーザー情報] の "現在地" の欄に "Enable geotagging(あなたのツイートに位置情報をつけることを許可する)" というチェックボックスがあるので気になる方はチェックをはずしておくのもひとつの手です。また、このチェックボックスの下に "delete all location data(すべての位置情報を削除する)" というボタンがあり、このボタンをクリックすると少なくともTwitterに保存されている位置情報は事実上利用できなくなるようです。

■ フォロワーから情報が漏れてしまう可能性

ここまで個人的な情報を自分で思わず公開してしまっている危険性について紹介してきましたが、悪意はなくてもフォロワーが個人を特定できる情報を公開してしまう場合もあります。昨年公開されたリスト機能の危険性を指摘したエントリーを紹介します。

Twitter リスト機能の危険性はどこから来るのか?:シロクマ日報:ITmedia オルタナティブ・ブログ

「xx社」といったリストに分類され、このリストが公開されてしまっている場合、所属が公開されてしまうことになります。"https://twitter.com/[ユーザー名]/lists/memberships" というURLでどんなリストに分類されられているかがわかりますので一度調べてみるとよさそうです。

■ メールアドレスからアカウントが発覚する可能性

さて、ここまで万全でしょうか。さらにもうひとつ。実はメールアドレスからアカウントが発覚してしまう可能性も。

登録メールアドレスでTwitterアカウントがバレている - stv_tributeの日記

これもまたTwitter公式サイトのアドレス帳を利用したユーザー検索でできてしまいます。「友達を探す便利な機能」ととらえることもできますが、たとえば就職活動中の学生さんの場合、Twitterに登録しているアドレスで企業に履歴書を送付したら……企業にアカウントが発覚してしまいます。時にはネガティブになったり愚痴ってしまったりすることもあるのが人間。冒頭でふれた「非公開」設定も有効ですが、Googleのキャッシュに残ってしまっている可能性もあり注意が必要です。さらに、Googleは英語版から順次リアルタイム検索のリリースを開始するようで、あわててつぶやきを削除しても安心……とはいかなくなりそうです。

速報:Googleは本気で光速に挑戦する―リアルタイム検索、提供開始

Googleのキャッシュ以外にも各種ウェブサービスがTwitterと連動していたり、クロールアカウントがつぶやきを収集していたりするこの時代、発言は容易に削除できないと考えておくのが妥当でしょう。

仕事中のTwitterやFacebookといったサービスの使用禁止に関する調査結果もあります。

仕事中はTwitterもFacebookもダメ - 米企業の54%がSNS利用に禁止規定 | ネット | マイコミジャーナル

メールアドレスからアカウントがわかってしまえば時刻情報も表示されるTwitter、仕事中のつぶやきは調べられてしまいます。解雇まではいかなくても、この不況の時代、会社で働く人も、就職活動中の学生さんも、そうでない人も、脊髄反射で即ポストしてしまいたい気持ちを抑えて一呼吸、そんなひと手間が大事なのかもしれません。

■ おわりに

最後に海外の事情をひとつ紹介します。

若いネットユーザーはブログからSNSへ――米調査 - ITmedia News

海外の敏感な若いユーザーは危険を察知してかしないでか、米国のティーンはブログやTwitterよりもSNSを利用しているとのこと。

Twitterに限らず技術もサービスも使いよう、危険な側面も知ってよりたのしく使えるきっかけになればと思います。

Title Photo by luc legay

文: イノアキ

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