日本の伝統的なカードゲームの1つ、「花札」。昨年公開された映画「サマーウォーズ」にも登場し、「やってみたい!」と思った人も多いのではないでしょうか?今回は「名前は知っていてもルールは知らない!」という人のために、「花札の遊び方」をご紹介します。
■花札の誕生はいつ?
日本で古くから親しまれている花札。四季を描いた美しい絵柄も、日本らしさを感じさせますよね。まずはそんな花札の歴史から見ていきましょう。
<トランプを日本風にアレンジ?>
▽教えてエラいひと!!/トランプ以外についても教えて!! 〜花札、株札、サイコロなど〜
日本に初めて登場したカードゲームは、安土・桃山時代にポルトガルからやってきたトランプの一種「天正かるた」でした。江戸時代上期にはその天正かるたを日本向けに作り替えた「ウンスンカルタ」が登場、そして江戸時代中期には、それに日本ならではの花鳥風月を織り交ぜた「花札」が誕生したと言われています。
<地方ならではの札や遊び方も!>
▽ギャラリー 花札
▽花札
地域によって様々な札の図案や遊び方が存在しますが、現在一般的に「花札」と呼ばれているのは、全国の図案を統一したものと言われている「八八花」というもの。上記のエントリーでは、限られた地域でのみ使われている「地方札」の図案なども見ることができます。
■実際に遊んでみよう!
花札はそれぞれの札が所定の月を表し、それに合わせて四季の風物が描かれています。札は各月4枚ずつで、合計48枚が1組になっています。遊び方にも数多くの種類があり、地方によってルールが異なる場合もありますが、ここでは代表的なものを見ていきましょう。
<「こいこい」をやってみたい!>
▽花札ゲーム 現代版こいこいの遊び方
「サマーウォーズ」のクライマックスにも登場した「こいこい」は、2人で楽しめる代表的な遊び方。「手札(各競技者に配られる札で、裏向きにして手に持つ)」と「場札(場の中央に表向きに並べられる札)」を合わせて「役(出来役)」と呼ばれる組み合わせを成立させ、得られる得点を競います。自分の番が終わった時点で出来役ができれば、プレーを止めるか続けるかを選ぶことができ、止める場合は「勝負」、続ける場合は「こい」または「こいこい」と言います。勝負は12回戦で終了し、合計点の多い方が勝ちとなります。より大きな役を期待して勝負を続けるか、止めておくかの駆け引きが勝敗を大きく左右します。詳しい遊び方は、上記エントリーで解説されています。
▽花札 Flash
こちらでは、花札を持っていなくてもFlashゲームで「こいこい」を楽しむことができます。
<「花合わせ」「八八」…その他の遊び方も覚えよう>
▽花札の遊び方
▽花札 遊び方ガイド
他にも、3人以上で遊べる「花合わせ」「八八」など様々な遊び方が。「花合わせ」「こいこい」「八八」「むし」「おいちょかぶ」の5つを収録したPDF形式の遊び方ガイドもあります。
今回は「花札」の基本的な遊び方をご紹介しました。花札なら、おじいちゃんやおばあちゃんも一緒に楽しめるかもしれませんね。テレビゲームもいいですが、たまには昔ながらのカードゲームで、家族や友達と遊んでみるのはいかがでしょうか?
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