毎日のように目にする「天気予報」。しかし出てくる用語の中には「実は意味がよく分からない…」というものもありますよね。今回は、身近なようで意外と知らない、天気予報で使われる「気象用語」についての豆知識をご紹介します。
■あなたは知ってる?気象用語の本当の意味
例えば時間の経過による天気の移り変わりを示す「一時」「時々」「のち」「次第に」といった用語、天気予報ではよく耳にしますが、正しい意味をご存知ですか?
<天気予報で使われている用語の意味が知りたい!>
▽気象庁 | 予報用語
天気予報等で用いられる予報用語については、気象庁のサイト内のこちらのページで解説されています。用語は「時に関するもの」「地域に関するもの」「気象の要素に関するもの」といった種類別に見ることができます。
先ほどの「一時」「時々」「のち」「次第に」という用語は、実は次のように使い分けられています。
- 一時:現象が連続的に起こり、その現象の発現期間が予報期間の1/4未満のとき。
- 時々:現象が断続的に起こり、その現象の発現期間の合計時間が予報期間の1/2未満のとき。
- のち:予報期間内の前と後で現象が異なるとき、その変化を示すときに用いる。
- 次第に:ある現象が(順を追って)だんだんと変わるときに用いる。
上記のページではそれぞれの用語の使用例や、「天気予報では使用を控えている用語」なども見ることができます。
<英語では何と言う?>
▽天気英語用語集(1)
日本でおなじみの気象用語を、「英語にするとどうなるのか」が分かるのがこちら。例えば日本語でもまぎらわしい「霧」や「靄」については、次のように使い分けています。
- 霧=fog
- 靄=mist
- 煙霧=haze
<ちょっと専門的な気象用語が知りたい>
▽気象用語集
▽気象業務・業界用語集
これらのエントリーでは、気象学で使われる用語や、気象の現場で使われている専門的な用語を紹介しています。一般的にはなじみのない用語が多いですが、中には普段から天気予報で耳にする言葉も。
■NHKの天気予報キャラクター「春ちゃん」って?
また最近はてなブックマークでも話題になっているのが、NHK総合「ニュースウオッチ9」の天気予報に登場するキャラクター、「春ちゃん」です。
▽春ちゃんの気象豆知識(第9話「3月3日に降るものは?」)│NW9-ニュースウオッチ9
番組のサイトでは、春ちゃんが天気に関する豆知識をマンガで教えてくれるコーナー「春ちゃんの気象豆知識」も人気を集めています。春ちゃんのほか、冬を擬人化した「冬将軍」も登場しています。
こちらは「花粉症」に関する豆知識。花粉症といえば暖かい春になってから、というイメージがありますが、花粉の飛散の多い年には2月上旬から発症する人もいます。
またこちらは、「雪道」を歩く際の豆知識。3月や4月になって、突然大雪が降ることもあります。雪道を安全に歩くには、「重心を低く、歩幅は狭く、ゆっくりと歩く」のがポイントだそうです。
番組では、他にも夏を擬人化した「小夏ちゃん」や梅雨を擬人化した「梅雨くん」などのキャラクターが続々登場しています。それぞれの季節になれば、豆知識のコーナーにも登場してくれるかもしれませんね。
今回は意外と知らない「気象用語」についての豆知識をご紹介しました。実は今日3月23日は、世界気象機関(WMO)が定めた「世界気象デー」でもあります。たまにはこういった記念日をきっかけに、身近なところから学んでみるのもいいですね。
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