短いメッセージを投稿して、ゆるいコミュニケーションを楽しめることから流行しているTwitter。気軽に利用できる反面、知らず知らずの内に危ないつぶやきを投稿してしまっている人も少なくありません。今回は、「ちょっとしたつぶやきから思わぬ事態に発展してしまった…」ということのないよう、Twitterで見られる危ないつぶやきを紹介します。
「気軽に投稿できること」と「ついつい後先考えずに投稿してしまうこと」は表裏一体です。実際に問題になったTwitterでのつぶやきを例に、注意すべき点をチェックしていきましょう。
■ 未確認の情報をつぶやいてしまう
興味深い情報を前にして「みんなに伝えたい」という気持ちはもっともです。ただ、未確認の情報を投稿したら、想像以上の速さで伝搬され、収集がつかなくなってしまったといったことも。最近のケースでは民主党議員の口蹄疫に関するつぶやき、少し前のものでは人気脚本家の北川悦吏子さんが漫画「よつばと」ドラマ化情報を誤解して投稿したつぶやきが挙げられます。
▽ http://www.asahi.com/politics/update/0619/NGY201006180042.html
▽ 北川悦吏子、またもTwitterで問題発言 人気漫画ドラマ化のガセ情報に見事に釣られた?|日刊サイゾー
次は、仕事に関するつぶやきに潜む危険について紹介します。
■ 仕事に関する情報をつぶやいてしまう
仕事をしていて理不尽に感じたことの愚痴をこぼしたり、新しく決まった仕事に喜んで友達に話したり、日常ではよくあることですよね。でも、同じ調子でTwitterでつぶやいてしまうと、最悪職を失ってしまう事態にもなりかねません。
▽ 秋元 >> Cisco Fatty騒動/twitterで解雇
新しく仕事が決まったことを冗談めかして投稿したら、内定先の企業の人に見つかってしまい、大わらわ。ここまで軽率ではなくても、うっかりわかる人にはわかってしまう危ないつぶやきをしてしまうことは誰にでもあり、注意が必要です。
また、本名を出さずに匿名で投稿している場合でも安心とは言えません。Twitterの設定画面で「他のユーザーがメールアドレスを手がかりに探せるようにする」にチェックが入っていると、メールアドレスからアカウントがわかってしまうのです。
ここまで、炎上と解雇の危険について見てきました。最後は自分自身の身により直接的な危険が及びかねないケースを紹介します。
■ 写真が位置情報をつぶやいてしまう!?
おいしそうな料理やきれいな空など、目で見た光景をリアルに伝えたいと写真を添えてつぶやく人も少なくないでしょう。一見問題のなさそうなつぶやきでも、写真に位置情報が付加されている場合があり、注意が必要です。
▽ http://www.my-iphone.jp/archives/394
上の写真はとあるお店で撮った写真なので場所がわかってもいいですが、もし自宅で撮った写真だったら?個人情報がバレバレです!!!ブログに何気なく「部屋の写真でーす。」って上げてしまったら家の位置がわかってしまうんです。
このエントリーでは、「iPhoneで位置情報をオフにする」「位置情報を消す機能のあるTwitterクライアントを使う」といった対策についても言及しているので参考にしてください。
Twitterに投稿した情報からストーカー被害に…といったこともないとは言えません。自宅や普段の行動範囲が意図せずに特定されてしまわないよう、位置情報には細心の注意が必要です。
■ おわりに
「Twitterで危ない3つのつぶやき」と題して、具体例を交えながら危ないつぶやきを見てきました。「一息ついてから、投稿する」ことで、思いもよらない事態のほとんどは回避できます。特に深く考えずに投稿していたという方は次の投稿から気をつけてみてください。
日々気軽にコミュニケーションを楽しめて、草の根からあげた声を伝搬しやすいTwitter。効果的に利用して恩恵にあずかれることを願っています!
The photo is by "FeatheredTar".