各社から続々とPCの夏モデルが発表されています。今回は、身軽な生活や持たない生活が注目される中、小型のノートパソコンという観点から国内3社のモバイルノートの夏モデルを紹介していきます。
日本のメーカー3社、Sony、東芝、Panasonicがそれぞれの得意な分野を活かしたノートパソコンを出しています。さっそく3社の最新モバイルノートをチェックしていきましょう。
■ Sony
2009年に発売され、スタイリッシュな見た目で注目を集めたVAIO Pシリーズ。その最新モデルが装いを新たに登場しました。
前作のType Pと比べてよりビビッドなカラーバリエーションになっています。これに合わせて新しく追加されたアクセサリーのラインナップも必見です。
▽ http://www.jp.sonystyle.com/Special/Computer/Vaio_acc/Acc_sim/P/index.html
”COMING-OUT NOW!”というフレーズのもと、各カラーをフィーチャーしたスタイリッシュな広告はSonyならではと言えるでしょう。
構成によりますが、重量は約595gから789g、バッテリーの持ち時間は5時間から最大で12.5時間。さらに、新しく追加された加速度センサー、デジタルコンパス、照度センサーも注目されているようです。
▽ 「VAIO P」2010年夏モデル徹底検証(前編)――新世代ポケットスタイルPCの実力は? (1/5) - ITmedia PC USER
▽ ソニーが新型「VAIO P」を発表――デザイン一新、タッチパッド追加、加速度/地磁気/照度センサー内蔵 (1/2) - ITmedia PC USER
■ 東芝
今年、ノートパソコン事業25周年を迎える東芝は、充実のラインナップになっています。
▽ 最新ノートPC(パソコン)ラインアップ | dynabook(ダイナブック公式)
最軽量800g台をうたったハイスペックノートRX2の後継モデル"RX3"は1kg超になってしまったものの、Android OSを搭載したクラウドブック"AZ"と、開発中止のニュースが流れたMicrosoftのCourierを彷彿とさせる二面タブレット"libretto W100"がモバイルノートとしてよい仕上がりを見せています。
重量は共に最大でも800g台。バッテリーの持ちはAZが動画連続再生時で7時間、スタンバイ状態で180時間、librettoがモデルによって2時間または4時間とのこと。
それぞれネット上でも注目を集めていて、ブックマークのコメントでは、賛否両論の中、今までにないタイプのパソコンに期待が寄せられているようです。
▽ 東芝、Android搭載の“クラウドブック”「dynabook AZ」 - PC Watch
▽ 東芝、ダブルタッチスクリーンの「libretto W100」 - PC Watch
四半世紀もの間、硬派にノートパソコンの生産を続けてきた東芝。ノートパソコン事業25周年の盛り上がりに期待したいですね。
■ Panasonic
最後は、Panasonicのハイスペックな夏モデルです。軽量モバイルノートの代名詞とも言えるLet's noteのRシリーズにも"R9"の夏モデルが出ています。
▽ ラインアップ一覧(現行品) | パソコン(個人向け)| Panasonic
R9は軽量のモバイルノートの中では珍しく、CPUにCore i7を搭載しており、特筆すべき点と言えるでしょう。R9の性能の高さを他社のノートパソコンと比較しながらレビューしている記事があります。
▽ 【Hothotレビュー】パナソニック「Let'snote R9 プレミアムエディション」 ~重量885g、容量増の東芝SSDで魅力向上 - PC Watch
「基本的には従来モデルから大きな仕様変更は施されておらず、目新しさはほとんど感じられない」「Atom搭載ミニノートやCULVノートなどと比較するとかなり高く感じるかもしれない」としながらも、性能面での称賛は惜しまず、価格に見合うだけの価値はあるとしています。日本のメーカーが得意とする質実剛健なよい一台と言えそうです。
■ おわりに
国内メーカー3社の夏モデルをモバイルノートという切り口で紹介してきました。スタイリッシュなSonyのVAIO Pシリーズ、長年技術を培ってきた東芝の今までにないAZとlibretto W100、質実剛健のPanasonicのR9。それぞれの得意分野で個性的な夏モデルを世に送り出しています。発売がもう少し先の製品もありますが、各社の製品が出揃う頃にお店に足を運んでみると、実機を前に夏モデルを楽しめそうです。
The photo is by "mrhayata".