1994年から毎年開催されている「環境フォト・コンテスト」、ご存じですか? プレジデント社が主催する“環境”をテーマとした写真コンテストで、昨年の応募総数は17000点にのぼっています。今回は、コンテスト特設サイトの訪問に応じてカーボンオフセットを実施するという、閲覧するだけでも環境活動に参加できるコンテストとして開催されます!このコンテストをもっと多くの人に知ってもらい、さらに幅広く応募してもらいたい!ということで、今回ははてなのデザイナーや写真が趣味のスタッフたちに「自分だったらこの作品を応募したい」というお気に入りの写真を、はてなフォトライフにアップロードした写真の中から選んでもらいました。
■写真の応募はもちろん、サイトを見るだけでも環境活動に
「企業と生活者が、写真を通して地球の今の姿を見つめ、環境問題を共有することで地球にやさしい生き方を探る」という趣旨で実施されている環境フォト・コンテスト。協賛企業18社が設定した、それぞれのメッセージを込めたテーマに沿って写真を応募することで、環境問題に目を向けるのが狙いとなっています。
▽ 第30回 環境フォト・コンテスト2024 | プレジデント(プレジデント社)
また、今回は新たに、温室効果ガス削減にむけて「カーボンオフセット」を導入。コンテストの特設サイトを訪れた人(ユニークユーザー)1人あたり1kgのCO2に換算してCO2排出権を取得します。写真の応募はもちろんのこと、閲覧するだけでも環境活動に参加できます。
環境フォト・コンテスト2010で環境大臣賞/環境フォト大賞を受賞したのは、「共に生きる」をテーマとした、寄り添うメジロの写真です。
環境フォト・コンテスト2010 環境大臣賞/環境フォト大賞(日立物流賞[共に生きる]から)
■はてなスタッフ、写真歴を語る!
今回の参加者は、エンジニアのid:chris4403、id:cho45と、デザイナーのid:tikeda。コンテストには応募経験がないとのことですが、三者三様に写真へのこだわりがあるようです。愛用のカメラと、写真を撮るようになったきっかけを聞いてみました。
自身のブログで、身近な人や気になったものの写真を「今日の一枚」として紹介している、id:chris4403。
chris4403 「初めてデジカメを買ったのは学生時代で、当時人気だったFinepix 1700Zです。それで近所の風景を撮って、PCの壁紙を作ったりしましたね。最近パナソニック LUMIX DMC-GF1を買って子供の写真を撮るようになり、デジタル一眼ってこんなにも違うんだなって気がついて。最初は露出やISOなどの知識は全然知らないままオートで撮りまくっていたんですが、最近本を買ってちょっとずつ勉強しています」
デザイナーのid:tikedaは、撮影した写真を、ブログサービス「はてなダイアリー」のテーマ素材として活用しています。現在愛用しているのはNIKON D300S。
tikeda 「大学でカメラの授業がありました。マニュアルカメラでの撮影から暗室でプリントするまでが課題でしたが、その時はあまり面白さを感じませんでした。毎週の課題を撮影して提出しないといけないんですが、例えば『シャッタースピードを3パターン変えて撮ってきなさい』という課題が出ても、当時はそれがどういうことかわからなくて、何を撮れば適切なのかもわからないんですね。公園のベンチをシャッタースピード変えて撮ったりして、たいして変わらないな、なんて」
「写真が面白いと思い始めたのはその後ですね。僕は沖縄が好きなんですが、沖縄に行った時に『これどうやったら持って帰れるかな』と考えるくらい、好きな沖縄を記録に残したいと思って。対象があって、それを撮りたいと思うか思わないかをまず考えます。自然や人の写真をデザイン素材として使うために撮るということに優先順位を置いていて、バナーで使うならここに余白空けておいた方が……という感じで見てしまいますね。だから写真の元データには、いつどこからでも必ずアクセスできるようにしています」
京都の寺社仏閣を訪ね、その写真をはてなフォトライフ「発見と演出・記憶・記録」に 撮りためているid:cho45。現在使っているのはCanon EOS 5D Mark II、フォトライフのタイトルには、自分の被写体への考えが込められているそうです。
cho45 「父親がカメラ関係の会社で働いていて家にカメラがたくさんあったので、小学生の時からフィルムカメラで写真を撮っていました。中学の部活で科学部に入って、現像、引き伸ばし、ピンホールカメラでプリントを作るまでなど結構いろいろやらせてもらいました。当時は光を記録することが面白かったんですね。高校に入ってから父親がデジタル一眼レフを買って、それで撮り始めました。当時僕はwebデザインが楽しくて、画像を素材としてコラージュしてデザインに活かすというのがトレンドだったので、自分の素材として撮って可能性を増やしておこうと考えていました。なんとなく写真が面白いと思い始めたのは高校3年くらいの時からで、それからですね、頭を使って写真を撮るようになったのは。『こういう写真を撮りたい』と思ったり、Flickrを見て『この人の写真いいな』と考えて、勉強して、という感じですね」
スナップ写真から写真好きになったid:chris4403と、素材として使うことがきっかけになったid:tikeda、id:cho45。写真を撮る時のスタイルについて、id:tikedaから「写真を撮ろうと思う時は、『写真を撮りに行く!』という感じで行くんですか?』と質問が。
cho45 「体験がメインです。例えば神社を見に行くなら、お参りをするという体験の過程で、感じることがあればついでに撮るという感じです。写真がメインになると、体験の方が疎かになってしまうので」
tikeda 「僕は結構そういうことがあって、だんだん写真と体験が逆転してくるんですよ。写真を撮ることで精一杯になるとだめだなと一時期すごく思っていましたね。chris4403さんは、お子さんの表情で『これは撮っとかないと!』というものがありますよね?」
chris4403 「寝ている場面なんかはまさにそうですね。不意打ちのショットと、狙ったショットがあります。ディズニーランドに行った時には『こういうシーンの写真は撮っておかなきゃ』というような構図も撮ったり」
■自分が応募するなら、この一枚
環境フォトコンテストのこれまでの入選作品を見て、「見た感じきれい系の写真が多いですね(id:cho45)」「報道写真のような、見ていてはっとさせられる写真がいいという訳でもないような気がします(id:chris4403)」などの感想が。id:tikedaは、「コンセプトが最初に決まっているので、集まった写真を経て企業がどのように感じたか、この結果がその後の活動にどう影響を与えるかを聞いてみたい」と興味深げに語りました。
そんな3人が、自分で応募するならこの写真!と18のテーマの中から選んだのが、こちらです。
<chris4403>
【水】川で遊べる場所をあまり見ないので、京都御所で水遊びしているところを撮りました。
【子供】初めて海に入った時の場面を富山県で撮りました。
<tikeda>
【自然の中に】苔の胞子嚢の朔(さく)です。自然の中をミクロな感じで見ていくと、意外と面白いものがあります。
<cho45>
■環境フォト・コンテストの応募について
協賛企業18社が設定したテーマに沿った写真を一般募集する、「環境フォト・コンテスト」。はてなスタッフの3人が選んだテーマ以外にも、様々なテーマが用意されています。優秀作品には賞金が贈呈され、入賞作品は環境省主催の「エコライフ・フェア」でパネル展示されます。
また、コンテストの告知・募集期間(2010年5月~9月上旬)と入賞作品の発表期間(2011年1月~3月)、協賛企業の環境活動への取り組みについて紹介する特設サイトを訪問した1ユニークユーザーあたり1kgのCO2に換算してCO2排出権を取得し、温室効果ガスの削減に向けた「カーボンオフセット」を実施します。
- 応募締切:2010年9月3日(金)当日消印有効
- 各賞発表:2011年1月8日発売『プレジデント』誌内にて
- 応募方法:『プレジデント』2010 6.14号もしくは、下記URLの応募要項をご覧ください。
- 入賞賞金:環境フォト大賞1点…30万円
- 18のテーマごとに優秀賞1点(計18点)…各10万円
- 18のテーマごとに佳作2点(計36点)…各1万円
- コンテストの詳細については、「環境・フォトコンテスト」のwebサイトをご覧ください。