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KLab×はてな エンジニア応援ブログコンテスト 入賞作品発表!



KLab×はてな エンジニア応援ブログコンテストとは はてなの人気・最新記事を集めました - はてな

■ 入賞作品の審査

仙石さん、伊藤ともに寄せられた作品に目を通し、それぞれの観点からこれぞと思った作品をピックアップ。入賞作品についてじっくり検討します。

伊藤直也(以下、伊藤) 仙石さんと僕はだいぶ見る視点が違うみたいですね。自分はエピソードとして面白かったものや、エンジニアとして長いことやっているといつか必ず気づかないといけないというタイミングがある、という内容のものを選んでいます。

仙石浩明(以下、仙石) 私は、読んだ面白さというよりは、あくまで自分で物事を考えているかどうかという視点で選びました。

伊藤 両社のエンジニアリングに対して求める要件が少し違っていますよね。僕はこういうエンジニアだったら一緒に仕事してみたいという観点から見ています。はてなはエンドユーザー向けのサービスを作る会社なので、そのユーザーさんが求めていたことは本当は何なのかという部分についてちょっと工夫してみたという話には共感しますね。

仙石 もちろん私も一緒に仕事をしてみたいという観点でも見ましたが、そこでも、やはり考えているかどうかが大事なんですよね。

二人の意見が合致したエントリーに最優秀賞が贈られますが、大変残念ながら、「これ!」と意見がぴったり合う作品はありませんでした。代わりに優秀賞の対象が1名から3名へと、なんとその場で変更に! 応募作品全体への感想を聞いてみました。

伊藤 僕は作品を読んで、「エンジニア」と一言で言ってもいろいろな仕事があるんだなと再認識しました。自分が成長した、こういうことができるようになってよかったなど、ポジティブな人が結構多かったですね。

仙石 “成長したつもり”になっているエンジニアがとても多いように感じました。例えば、「本を読んで本の通りにやってみたら動いた、自分は成長した」と思ってしまう人が多いんじゃないかな。それは単に本に書いてあることを打ち込んだだけですよね。応募作品に書いてあることもそれに近いことが多いのではないかと。

自分が何を考えているかについてきちんと書いている人は少なかったように感じました。何かの体験を書く時に、何を感じたかという話ではなく、自分はなぜそうしたのかを書けば、他の人の参考になると思います。


最優秀賞は残念ながら該当作品なしとなってしまいましたが、優秀賞の対象が3名となり、賞品としてiPad(16GB WiFi)の購入クーポンが贈られるほか、KLabの最終面接の前段階すべてが免除される権利として「KLab採用 最終選考パス券」が贈呈されます。


<優秀賞>


今日の成果、JPEGの生成方法を工夫してみた - ぬくもりをいちExaByte


仙石 自分が考えた過程について、不十分ではあるかもしれないけど、それを書こうとしている姿勢がいいなと思いました。

伊藤 まさに武勇伝という感じで面白かったですね。オチもよかったです。



http://blog.flatlabs.net/20100626_000221/

伊藤 少しほかの作品とは趣向が違いますが、技術的アーキテクチャについて面白く読めました。最後のエンジニアについての感想もいいですね。

仙石 いろいろやってみている点はもちろん評価できるのですが、書いていることがマニュアルの劣化コピーになってしまっている点が気になりますね。

現在できていることに満足せず、次の一歩を踏み出せるかどうかが、成長できるかどうかの分かれ目になるような気がします。



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仙石 若いエンジニアは、うまく自分の技術をアピールできないことがありますね。この方もそういうタイプなんだろうという感じがします。若い時はそれでもいいんじゃないかな、自分の技術で突っ走っていくくらいでいいんじゃないかと思っているので、こういうのもありだと思うんですよ。

コミュニケーション能力についてはぶっちゃけ直るんですよ。エンジニア生活を続けているうちに、放っておけば後からついてきます。「頭がいいこと」「コミュニケーション能力があること」の能力が2つあるとすれば、後で獲得することが難しいであろう頭のよさは持っていることが望ましいですね。考える力があったら、10年もあればコミュニケーション能力なんて間違いなく身につきます。どんなにコミュニケーション能力が高くても、考える習慣がない場合は、どんなに「考えろ」と言ったところで、考える力を後から身につけるのは至難の技だと思いますね。


<特別賞>

惜しくも優秀賞は逃したものの、特別賞に選ばれた方々には、iTunes Card 3,000円のほか「KLab採用 最終選考パス券」が贈呈されます。


はてなブログ


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このブログコンテストを受け、仙石さんと伊藤が“エンジニア観”について語りました。二人がエンジニアになったきっかけや、エンジニアとしての“武勇伝”、“修羅場”に関して語る対談記事は、以下からどうぞ。

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[PR]企画・制作:はてな
文: 万井綾子