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「新聞が理想の姿に向かういいきっかけ」――isologue磯崎氏が語る日経電子版の今と未来


■ 情報収集の“ポートフォリオ”、その一つが日経

公認会計士や税理士として多忙な日々を送る磯崎さん。最近のニュースソースはTwitterが中心だそうです。「タイムラインで飛び交っている話題を見て、気になるものについてはその詳細をWebで調べたり、新聞記事でチェックするパターンが多いです。そのとき“裏を取る”目的でよく見るのが日経です。ある話題について、日経はどのような扱いで、どのような見解で報道しているかをチェックします」(磯崎氏)
2010年3月に日経電子版が登場してから、この流れがいっそうスムーズになったそう。

「日経電子版は、創刊と同時に購読を始めました。とくに紙面ビューアーのファンなんです。速く読めて、全体をつかめますから。企業会計を専門にしているから数字やロジックを大事する左脳人間だと思われがちなんですが、実はまったくの右脳人間で、大体のものをイメージで記憶しているんですよ。財務諸表もイメージが頭の中に浮かんで、その中でパーツが動く感じなんです(笑)。なので、イメージとして頭に入る紙面ビューアーが大好きです。矢印ボタンをクリックしながら、パッパッパッと全体を見ていきます」

「ビジネス界では『日経の何面に記事が出ていましたよね?』といった会話がよく交わされます。日経がどの記事をどういう大きさの見出しで扱っているとか、見出しが白抜きになっているとか、そういうイメージ情報が私にとってとても重要ですね」

磯崎さんはさらに、日経記事や企業情報などを検索、閲覧できる「日経テレコン21」でも日経の記事をチェックしています。「いくつかのキーワードを指定した記事だけを配信してくれるクリッピングサービスで毎日メール受信したものに目を通しています。また、気になったキーワードや過去の記事の検索にも利用しています」

磯崎さんがブログや執筆活動に直接用いる情報は、企業の決算報告書や財務諸表などいわゆる“一次情報”が中心。それでも「ビジネスマンとして欠かせない情報を収集するための“ポートフォリオ”の一つとして日経が位置している」といいます。

■ “すきま時間にサクサク読めそう”

このように日経の記事から情報を得ている磯崎さんに、日経電子版のiPhoneアプリに触れてもらいます。まずは日経電子版の担当者による説明から。これは箇条書きでまとめてしまいましょう。


  • コンセプトは「iPhoneで片手で読める日本経済新聞」
    • iPhoneアプリとして提供される。App Storeから無料でダウンロードしてインストールできる
    • 日経電子版の月ぎめプラン、日経Wプランなどで電子版を利用している人が、そのIDとパスワードでアプリを利用する
    • アップルのiPhone、iPod touch、およびiPad互換で動作。いずれもiOS 3.1.3以降が必要
  • 閲覧できる記事は、日本経済新聞の朝刊、夕刊、速報
  • 記事は一括ダウンロード。そのあと一面から順番に読める
    • ネットワーク環境の整ったところでダウンロードして、地下鉄内でも読むような利用を想定

早速、日経電子版のアプリがインストールされたiPhoneに触れていただきます。磯崎さんの集中力がすっと画面に向かいます。「『朝刊・夕刊』と『速報』が載ってくるんですね。ああ、見出しを見て選ぶこともできるし、次、次、と送りながら読むこともできる…。記事を先にダウンロードする方式なので、ダウンロードさえしてしまえば、通信環境が悪いところでもサクサク読めますね」

「出退勤時や、クライアント訪問の電車移動、昼ごはんを食べに行って注文した品が出てくるまでなど、私にはすきま時間が結構あって、そのときモバイル端末で読むのにいいコンテンツがありませんでした。今ひとつ操作性もよくなくて。このiPhoneアプリなら、そうしたすきま時間が日経を読む時間になりそうです」

■ 「経済教室」もiPhoneで読める

こうして日経電子版のiPhoneアプリに触れている磯崎さん、日経新聞の『経済教室』のファンのようです。「(このiPhoneアプリで)経済教室も読めるんですよね? それはよかった。周囲に経済学者さんや政策提言をされている方が多くて、Twitterなどで日経に掲載されたことを知ると読みたくなります。しかし、これまでは、移動中だったりすると即座に読むのは困難でした。これならすぐに読めますね」

磯崎さんは、読みたいときにどこでもすぐに読めるメリットを高く評価したようです。一方で、磯崎さんがPC向けの日経電子版で愛用する「紙面ビューアー」機能は、今回のアプリでは備えていません。磯崎さんは、いくつかの要望やアイディアを日経の担当者さんに伝えはじめました。紙面ビューアー自体で読めなくてもいいから、本紙のどの辺にある記事かをサムネイル表示する。あるいは、最初のユーザー設定時に『ダウンロードに時間がかかってもいいから紙面ビューアーで読む』と会員が選択できるようにするなど……。利用者の様々な要望は、日経電子版の担当者も認識しており、引き続き様々な形態での展開を検討していくとのことでした。

■ 「新聞のコアバリューは、コミュニティーを形成する力」

日経電子版のiPhoneアプリをたっぷり体験していただいた磯崎さんに、これからの新聞がどうなるかを聞いてみました。

「インターネット社会になって情報がどんどん無料で流れるようになり、新聞というのはもはや価値がなくなるのではないか、といった悲観論がよく出ていますが、それは、新聞の価値が一つひとつの記事にあると考えているからです。実際はそうではない、と思っています」

「新聞のコアバリューは、コミュニティーを形成する力や、ネットワーク外部性にあると思います。“あるコミュニティーにいる人たち”が、“新聞に載っている情報を知らないとまずい、話題についていけない”という思いを、常に人々の中に喚起させ、広げていく仕組みが重要なのではないでしょうか。日経電子版のiPhoneアプリはそれを最大化する、いいきっかけになると思います。今後は、発信した記事に対して購読者に自由に意見をいってもらう、コミュニティーの中に乗り込んでいく、ソーシャルグラフに組み込まれていく、という姿が理想ではないかと思います」

「(新聞が)永遠に継続する可能性があるとしたら、コミュニティーの中に不可欠なものとして組み込まれるところにあると思います。部数からいえば日経は世界最大のビジネス紙です。電子化に向けたビジネスモデルは先陣を切って構築していかないといけないので大変だとは思いますが、ぜひがんばっていただきたいです」

新聞の未来への期待を明快に語った磯崎さん。iPhoneアプリを超えた、さらなる日経電子版の未来へもご期待いただいているようです。

■ まとめ:磯崎さんが見たiPhone向け日経電子版、三つのポイント

  • 記事をダウンロードできる方式なので、通信環境に関わらずサクサク読める
    • 見出しを見て選ぶこともできるし、記事を順番に読むこともできる
  • すきま時間でも、気軽に日経の記事に触れられる
    • これまではモバイルでちょうどよいコンテンツがなかった
    • よいコンテンツで、操作性もよい
  • 磯崎さんのお気に入り記事も読める
    • 例えば『経済教室』にすぐにアクセスできる

ここをお読みの皆様も、iPhoneをお持ちでしたらぜひお試しください!

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人物の写真:永野久美子

文: 山本美桜