「東日本大震災で被災する前のふるさとの風景をもう一度見たい」――そんな被災者からの声に応え、震災前の被災地の写真を共有するサイト「東北思い出写真館」が登場しました。自分の手元にある被災前の東北・関東地方の写真を、誰でも投稿できます。
▽東北思い出写真館
「東北思い出写真館」は、東京都中野区のWebシステム制作会社、株式会社ラフコの有志スタッフが運営するサイトです。5月6日(金)12時の時点で、宮城県の女川町や松島町を中心に、海や街の風景を写した30点以上の写真がアップロードされています。写真は地域ごとに検索が可能です。
同社の下谷七香社長によれば、Twitterで見かけた「今いちばん欲しいものは、被災地の、被災前の写真を集めた画像共有サイト」「なつかしい風景をみんなで眺めながら、ゆっくり語り明かしたい」といった被災者の声が、このサイトを作るきっかけになったそう。サイトでは、「ちょっと通りがかったときのスナップ写真1枚でもいい。その背景に、偶然写っているものは、どなたかの大切な思い出の場所かも知れません」と写真の提供を広く呼びかけています。