独自の技法を使って金魚を描く美術作家・深堀隆介さんの個展「色浴ノ秋(しょくよくのあき)」が、東京・六本木の国立新美術館内で10月22日(月)まで開催されています。深堀さんは、新たな領域への挑戦として「脱・和風」を意識したとのこと。新技法の壁掛け作品「大国主(オオクニヌシ)」をはじめ、枡やおわんの中などで泳ぐさまざまな金魚の作品を展示しています。
▽ 色浴ノ秋(しょくよくのあき)
▽ 金魚養画場 美術作家 深堀隆介オフィシャルサイト RIUSUKE FUKAHORI Official site
深堀さんの作品は、器へ流し込んだ樹脂の上に金魚を直接描いていく技法で制作されています。本物の金魚が泳いでいるかのようなリアルさが話題を呼び、日本のみならず海外でも注目を集めています。
今回の個展では、食卓に模した机を用意。おわんや急須といった食器の中を泳ぐ“おいしそう”な金魚たちを展示しています。「脱・和風」に挑戦した理由について、深堀さんは「僕は金魚に和風はあまり感じないのです」と言及。普段の生活に存在する金魚を描いたという同展を「まさに僕らしい展示になった」と説明しています。
▽ 国新美SFT「色浴ノ秋」展開始&脱・和風の話。: 深堀隆介 のブログ 金色ノ鮒
会場では、ポストカードや作品集などを販売。さらに、一合枡の半分のサイズで作られた「五勺枡」を抽選販売します。会場の応募用紙での購入希望を9月24日(月)まで受け付けています。応募は1家族につき1件のみ。当選者には、9月28日(金)までに電話で連絡をします。
「色浴ノ秋」は、国立新美術館の地下1階にあるミュージアムショップ「SOUVENIR FROM TOKYO(スーベニアフロムトーキョー)」での開催です。営業時間は午前10時から午後6時(金曜日のみ午後8時)まで。ミュージアムショップへの入場は無料です。