京都・祇園に12月22日(土)、全国のうどんを集めた「うどんミュージアム」がオープンします。うどんの関連資料を展示するほか、約100席の飲食スペースがあり、全国のうどんがその場で食べられます。オープン前日の12月21日(金)に実施されたレセプションに行ってきました。
「うどんミュージアム」は、古都・京都から日本の文化「うどん」を発信するために発案されました。元高級料亭の古い町家4軒分をつなげて改装した木造2階建ての館内には、レトロな雰囲気が漂っています。
(左)うどんミュージアムの入り口 (右)情緒たっぷりな中庭
「うどんミュージアム」が企画されたのは、2011年7月。同年12月に京都・三条エリアでオープン予定でしたが、入居予定だった建物に不備があり、計画がストップしました。オープンを諦めかけた時に、今の建物が見つかったそうです。
(左)カタクチイワシや日高昆布などを展示 (右)太さや細さ、形状もさまざまなうどんの麺
うどんに関する資料は、全国から取り寄せたパンフレットのパネル展示が中心です。昆布やかつお節などのだしや麺も展示されています。
ズラリと並んだうどんのサンプル。ここから好きなメニューを選ぶ
飲食スペースはおよそ100席。厨房スペースでうどんをオーダーし、事前に会計を済ませます。各地から取り寄せた麺やだし、食材を使用しており、ご当地の味を再現したうどんが食べられます。オープン時のラインアップは45種類。うどんの種類は今後増えていく予定とのことです。公式サイトに掲載されているうどんの種類は以下の通りです。
- 北海道:しもかわうどん
- 秋田県:稲庭うどん
- 宮城県:甘ったれうどん、白石温麺
- 山形県:ひっぱりうどん
- 栃木県:耳うどん
- 千葉県:成富うどん
- 群馬県:おっきりこみ、上州うどん、桐生うどん、ひもかわうどん、館林うどん、水沢うどん、煮ぼうとう
- 埼玉県:加須うどん、冷汁うどん
- 東京都:武蔵野うどん
- 山梨県:ほうとう、吉田のうどん
- 長野県:おしぼりうどん
- 富山県:氷見うどん
- 石川県:百万石うどん
- 岐阜県:香露うどん、つるむらさきうどん
- 愛知県:豊橋カレーうどん、きしめん、味噌煮込みうどん
- 三重県:伊勢うどん
- 奈良県:巾着うどん
- 京都府:京うどん
- 大阪府:かすうどん
- 岡山県:備中うどん、倉敷ぶっかけうどん、しのうどん、津山ホルモンうどん
- 徳島県鳴門:鳴ちゅるうどん
- 徳島県:たらいうどん
- 香川県:讃岐うどん
- 福岡県:丸天うどん、ごぼう天うどん、かしわうどん
- 長崎県:五島手延べうどん
- 大分県:ごまだしうどん、だんご汁(だご汁)
- 宮崎県:宮崎のうどん
(左)1Fは座敷、2Fはテーブル席 (右)シンプルな釜玉うどん
さっそく、飲食スペースでうどんを味見してみました。オーダーしたのは、“うどん県”の愛称で親しまれている香川県の「讃岐うどん」。1杯420円(税込)です。
出てきたのは、麺と卵、ネギを使った釜玉うどん。もちもちとした少し太めの麺に、だし醤油と卵が絡み合い優しい味わいが広がりました。いろいろな種類を食べ比べできるよう、うどんはすべてミニサイズで提供されます。大人の女性なら2杯、男性なら3杯食べるのがおすすめとのこと。
入り口のお土産スペースでは、全国から取り寄せたうどん(乾麺)を販売しています。店頭で販売されているうどんは、Webサイトからも購入が可能とのこと。
うどんミュージアムを運営する一般財団法人うどんミュージアムは「視覚だけでなく、味覚でも楽しめる場所。ここで食べたうどんが、現地に行くきっかけになったら」とアピールしていました。2013年8月には、うどんの“ナンバーワン”を決める大規模なイベントも開催されるとのことです。開催地などの詳細は追って発表されます。
うどんミュージアム(博物館)
- 午前11時~午後10時
- 無休
- 入場無料
- 京都府京都市東山区祇園北側238-2