日本全国を初めて詳細に実測した測量家・伊能忠敬による日本地図を収録した『伊能図大全』が、11月29日(金)に河出書房新社から発売されます。国内に現存する最も完成度の高い図幅を厳選し、大図、中図、小図の3種類をそろえたほか、着色再現で鮮やかに。地図に記載されているすべての文字を収録した、地名索引も付属します。全7巻のセット販売のみで、価格は12万6000円(税込)です。
▽ 伊能図大全|河出書房新社
伊能図は、約200年前の江戸時代に、伊能忠敬が約17年にわたる測量を重ねて作成した地図の総称です。『伊能図大全』には、すべての測量結果を集めて江戸幕府に献呈された「大日本沿海輿地全図」を収録。基本図となる大図214枚、編集図の中図8枚、小図3枚に加え、伊能図の全貌を概観した説明や、全図幅の解説、地名索引なども掲載しています。
大図には町村名や社寺名のほか、城郭や村落、田畑などの沿道風景も描かれているとのこと。中図には国郡界線や社寺などの記号が加わり、小図には中図を簡素化した内容が描かれているそうです。
全7巻に収録される内容は以下の通り。巻数ごとの詳細な目次については、同書の紹介ページに記載されています。
- 【第1巻】伊能大図 北海道・東北 262頁
- 【第2巻】伊能大図 関東・甲信越 216頁
- 【第3巻】伊能大図 近畿・中国・四国 304頁
- 【第4巻】伊能大図 九州・九州沿海図 320頁
- 【第5巻】伊能中図・伊能小図 272頁
- 【第6巻】伊能図の概説と各図解説 224頁
- 【第7巻】地名索引 432頁
資料として保管しておくだけでなく、古地図や歴史が好きな人にとっても楽しめそうです。