通勤の車窓を眺めるように、はてなの風景をつれづれにまとめていきます。文中でふれたブログは、記事下の関連リンクからもたどれます。訪ねてみてください。さて、今話題の出来事といえば、ペヤング。不肖ライターである僕、坂野昇も学生時代、いや今でもたびたびお世話になっている低価格カロリー補給食ですが、ゴキブリのような虫が混入していたとTwitter上で拡散され、製造元の「まるか食品」が商品約5万個を自主回収する事態となりました。
▽ ペヤングゴキブリ騒動について元食品メーカー営業・現ニートが言いたい
そんな中、「はてな匿名ダイアリー」に投稿されたある記事が、大きな話題となっています。タイトルはズバリ「ペヤングゴキブリ騒動について元食品メーカー営業・現ニートが言いたい」。食品メーカーで営業担当をしていた方が執筆したとみられるこの記事では、消費者が持つ“食品に対する衛生意識”が強すぎるのでは?という指摘が箇条書きで書かれています。
「工場は工場なのであって、おしゃれなインテリアや壁紙って実は衛生には全く関係ないんですよね」と外見だけでは判断できない部分や、衛生面のコストを上げ過ぎた結果「カップ麺一個1000円(これは何の根拠もない俺の妄想価格だけど)の食生活ってそんないいもんかなぁ」と、市場価格との釣り合いにも言及。ただ「このサイズのゴキブリが入ったってことはマジですげえ大事件」と、さまざまな側面から今回の件を説明しています。
現場の生々しい描写に対して、はてなブックマークのユーザーの意見も多く集まっています。「この件を含めて、正義の名のもとにミスを許さない風潮がいよいよ蔓延してきたなぁと感じるこの頃。声がでっかくなってるのは誰か?ってことだよね。うむ」と、過敏すぎる現状を疑問に持つ意見もあれば、 「美術品を運ぶ仕事のように100%完璧を目指して欲しい」と日本人らしい細やかさを持ってほしいという声も。食生活だけに限らず、許容の範囲をどこまで広げるかというテーマにも通じているのではないでしょうか。
Title Photo by Hajime NAKANO