Twitterを安心して利用するための施策として、Twitter社は3月1日、数日から数週間にかけて「安全面のアップデート」を行うと発表しました。攻撃的なツイートを減らすための技術を実装していくほか、メールアドレスを認証していないなど特定のタイプのアカウントから通知を受け取らない仕組みを追加。さらに、目にしたくないキーワードや会話などの通知をミュートする機能も拡大し、ミュート期間は「1日」「1週間」「1ヶ月」「永久に」から設定できるようになります。
▽ 安全のための最新の改善点
アップデートの内容によると、同社は「嫌がらせによるツイートの削減」に取り組むとして、ユーザーからの報告がなくても「攻撃的な行為を行うアカウント」を識別する技術を順次適用していくとのこと。該当アカウントによるツイートはフォロワーしか閲覧できなくなるなど、Twitterの機能が一定期間制限されます。
例えば、リプライ形式を取らずに誰かへ攻撃的なツイートをしているアカウントや、Twitterルールで禁じられている行為を行っているアカウントなどが制限の対象になるとのこと。同社の定めたTwitterルールに違反する言動が継続的に見られる場合は「さらなる措置を行うことがある」としています。なお、これらの一時的な規制は、アルゴリズムによって不適切な行為が明確に認められた場合にのみ適用されます。
このほか、プロフィール画像を設定していないアカウントや、メールアドレスや電話番号の認証がされていないアカウントからの通知をフィルタリングするなど、ミュートの対象範囲が拡大。ミュート期間も「1日」「1週間」「1ヶ月」「永久に」の4種類から選べるようになります。
さらに、Twitter上で嫌がらせを受けた際の同社に対する報告プロセスの改善も発表。対象のアカウントに対して同社が必要な措置を行った場合は、報告者にその旨を連絡するとしています。この連絡は、Twitterアプリの通知タブで確認可能です。
Twitterはこれまでの数週間にわたり、同サービスを安心して利用できるよう「嫌がらせによるツイートの報告の改善」「嫌がらせアカウント作成の抑止」「セーフサーチの提供」「嫌がらせと思われるものや質の低いツイートを見えにくくする」「ブロックやミュートしたアカウントからの通知数の削減」といった改善を行ってきました。同社によると、すでにこれらの改善点による効果は見えているとのことです。