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企業のIT運営を「主治医」として強力に支える─アクセンチュアが確立してきたクラウド時代の最先端アウトソーシングコンサルティング

アクセンチュア株式会社 ITトランスフォーメーション&オプティマイゼーション(ITXO)グループ、プロジェクトチームリーダーインタビュー。IT運営の「主治医」とも称される保守運用の理念とは。

クラウド時代における基幹システムの移行と保守運用 ─ アクセンチュアが確立してきたアウトソーシングコンサルティングの流儀

企業を支える基幹システムにおいても、クラウド化やデジタルトランスフォーメーションといった新しい課題に対応し、変革していくことが求められています。

総合コンサルティング企業のアクセンチュア株式会社で、ITアウトソーシングを推進するITトランスフォーメーション&オプティマイゼーション(以下、ITXO)グループで活躍する久保恭佑さん、黒木信光さん、片倉理恵さんの3人に、クラウド時代における大規模SIの実情とアクセンチュアの最先端アウトソーシング事例について聞きました。

※この記事はアクセンチュア株式会社によるSponsoredContentです。

お客様の中長期的なIT戦略を踏まえた改善を提案

── アクセンチュアの中でもITXOグループはIT運営の「主治医」だと紹介されることもあるようですが、具体的にどういったサービスを提供されているのでしょうか?

久保 基本的には新規開発や特定の製品導入支援というより、いわゆる保守と運用の業務全般をメインにサービスを提供しています。必然的にお客様とは長い付き合いになるため、ただ指示に従うだけでなく、業務やシステムに対してお客様より詳しくなって、最適なソリューションや改善を柔軟に提案することが求められます。

── 現在は皆さん同じプロジェクトでそれぞれチームリーダーとして活躍されているということですが、どういった業務を担当されているのでしょうか?

久保 現在のプロジェクトでは、自社製品の製造販売を全国的に展開しているお客様のシステムの保守運用や、その業務改善を主軸にしたアウトソーシングコンサルティングのサービスを提供しています。私はその中でアプリケーションアウトソーシング(以下、AO)の全体リードをしており、同じく黒木はAOチーム、片倉がインフラアウトソーシング(以下、IO)チームにそれぞれ所属しています。

IOはかなり以前からお客様のご支援をしていて、すでに基盤などの保守運用から新しい提案なども進めているところです。

また、AOは上記のご支援から派生して、近年新しくご支援させていただくことになった領域で、お客様の基幹系システム全般を私たちが保守運用できるよう、既存の環境から移行している最中ですね。その後は保守運用しながら、業務の安定化や改善提案を数年にわたって行います。

久保さん近影

久保 恭佑(くぼ・きょうすけ)

アクセンチュア株式会社 テクノロジー コンサルティング本部 ITXOグループ シニア・マネジャー

2007年アクセンチュアに新卒入社し、アプリケーション構築などを経験の後、IO領域の保守運用チームを10年ほどリードする。現在はアウトソーシング事業のAO領域の保守運用チームの全体リードを務める。

── お客様サイドに基幹システムのアプリケーションや、基盤となるインフラはすでに構築されていて、それらをアウトソーシングという形で保守運用しているわけですね。

久保 お客様のITパートナーとして既存のシステムを見ているのは確かですが、アクセンチュアにおけるアウトソーシングは、一般的なベンダーのいう保守運用とは少し違っています。例えば業務の自動化や、オンプレミスのシステムのクラウド移行など、さまざまな改善提案も行うため、単なる既存システムの保守運用ではなく、お客様のIT戦略そのものを支援していきます。

黒木 ある程度業務が定型化できるのであれば、海外のオフショア拠点に業務を移管することでコスト削減を検討することもあります。私が以前に担当したプロジェクトでは、業務の共通化を進めてオフショアに引き継ぐということを繰り返して、最終的に自分がお役御免になるという形で業務が完了することも何度かありました。

片倉 私の場合、現在のプロジェクトではIOに関わる保守運用だけでなく、システム移行の音頭取りや、追加開発の提案、さらにお客様に対して中長期的な改善計画を提案するなど、かなり幅広い仕事をさせてもらっています。数年前に海外拠点の保守運用部隊が立ち上がったので、その橋渡しからドキュメント整備といった細かいサポートにも入っています。

片倉さん近影

片倉 理恵(かたくら・りえ)

アクセンチュア株式会社 テクノロジー コンサルティング本部 ITXOグループ

2009年から専門商社の情報システム部門でキャリアを積み、2018年にアクセンチュアに転職。プロジェクトでは保守運用と新規・追加案件の提案を経験し、現在は海外拠点におけるIOチームの保守運用リードとして、お客様への提案や契約、移行のリード、運用改善など多数の役割を担っている。

── お客様への改善提案は、具体的にどういった内容になりますか?

久保 非効率な業務の排除や自動化、新しいテクノロジー導入提案などですね。現在のプロジェクトはクラウド化を推し進めているので、クラウド周りの運用費用や設備投資の面でのコスト削減を実施していきます。

また、システム全体の刷新は別の開発チームが担当していて、実は私たちが移行を進める基幹システムも、その大きなシステムリプレースの一部なのです。そのため、全体の開発を保守運用側から支えつつ、新システムをストレスなく運用に落とし込むところまで見据えた改善提案をすることが長期的なミッションになります。

オンプレミスからクラウドへの全面移行

── システムのクラウド化という話がありましたが、皆さんのプロジェクトは、オンプレミスからクラウドへ移行中ということでしょうか。

片倉 インフラ部分は、かなり以前にクラウドに移行し終わっています。クラウドの共通基盤がAzureで整備されていて、アプリケーションをその上に移行しています。まだオンプレミスのシステムもいくつか残っていますが、これらも整備される予定なので、それが完了するとおそらく全システムがクラウド化されますね。

── システムのクラウド化が進むと、IOチームの仕事はどう変わるのでしょう?

片倉 ハードウェアを物理的に管理しなくなった代わりに、共通基盤周りの独特の管理が増えていますね。アプリケーションごとに管理方法をカスタマイズしなければいけない部分と、共通で管理する部分の整理が必要になっています。

あとは外部からの攻撃をどう防いでいくかといった、セキュリティ対応の考え方でしょうか。

久保 それからガバナンス面ですね。例えば、今回はまだ導入していませんが、複数のクラウドサービスを組み合わせるようなマルチクラウドのシステムを使用する際には、一元管理できるソリューションをIOチームから提供することがあります。

片倉 ガバナンス面は重要ですね。現在のプロジェクトでは海外拠点でも同じようにAzureを使っているので、クラウド化にあたってガイドラインも整備しました。クラウド利用にあたって、各拠点共通してここは守りましょうといった内容です。

── AOチームでも、クラウド化によって変わってきた点はあるでしょうか? また、AOチームとIOチームが同じプロジェクトで協業するメリットを教えてください。

黒木 アプリケーション視点では、そこまで大きく変わったように感じてはいません。

ただし、インフラの仕事がアプリケーション側に寄ってきた部分は少しあります。クラウドの画面操作で、専門的な知識がなくてもインフラ的な操作がある程度はできるようになっていますから。

実は私はずっとアプリケーションを担当していて、インフラの知見には疎いんです。トラブル対応の際などは、インフラ専門の部隊が会社にいるのは強みだなと実感します。

黒木さん近影

黒木 信光(くろき・のぶみつ)

アクセンチュア株式会社 テクノロジー コンサルティング本部 ITXOグループ マネジャー

小規模なシステム開発企業で5年ほど経験の後、2007年にアクセンチュアに中途入社。システム移行や海外拠点へのオフショアなど、一貫してAO領域の保守運用を担当。現在のプロジェクトでは販売物流系システムを移行するチームをリードする。

久保 AOチームで新しいことを試したいときに、クラウド上にOSを1台立てるのがいいのか、仮想デスクトップで共用した方がいいのかなど、適した環境をIOチームに教えてもらったりすることもありますね。

片倉 逆に、IOチームからはビジネスサイドがよく見えなかったりするんです。アプリケーションとビジネスが接していて、その裏にインフラがいるという感じなので。AOチームを介して、ビジネスを考慮したIOの提案ができるのはメリットだと感じています。

久保 また、まさに今進めているクラウド化に際しては、クラウドプロバイダーが提供しているマネージドサービスの詳細など、AOチームでは分からないことの相談役としてIOチームがいると、提案の機会も増やせます。

片倉 アプリケーションの側面だけで考えると、考慮漏れや過剰な設定などで、実際には運用に乗せられない提案になってしまうこともあります。

久保 ワンチームで考えると、最適で漏れがないソリューションを提供できるんです。

ニューノーマルなクライアントコミュニケーションの工夫

── 続いて、コロナ禍での働き方についてお聞きします。アウトソーシングというお客様の業務を代行する上でコミュニケーションはとても重要だと思いますが、やはりコロナ禍で働き方やお客様との関係性にも、課題が出てきたのではないでしょうか?

片倉 IOチームは、ほぼ100%が在宅勤務になりましたね。実はコロナが始まる少し前から、現在のプロジェクトではリモートで働ける環境構築を進めていました。そこにコロナが始まったので、すぐにお客様と勤務環境の調整を進めて、最短で在宅勤務を導入できました。

── ということは、コロナ禍でもコミュニケーションでそれほどトラブルはなかったということですね。

久保 いいえ。リモートでの限界を感じて、働く環境を工夫したところもあります。

黒木 AOチームでも最初は基本的に全て在宅勤務で、月に数回の定例会のときにお客様を訪問するように考えていました。ただ、やはり意思疎通を考えると、お互いが望むコミュニケーションの形を模索する必要がありますね。顔を合わせた方が仕事がやりやすくなると感じることが何度かあり、状況によって出勤を増やしています。

メールやチャットといったテキストコミュニケーションでは、どうしてもお客様の発言の意図や細かいニュアンスを読み取れない場合もあります。AOチームは立ち上げ時期ということもあり、どうしても最初は議論しなければいけないことや、対面の方が話が早いこともあるので。

久保 お客様の意向にもよりますが、理想的には、やはり横に座っていつでも話せる関係を作っていきたいですね。週に1回はお客様と「こんな感じです。これをやりませんか?」と相談できるような関係を目指しています。

近影

若手の成長を後押しする企業風土

── アクセンチュアでの働き方についてお聞きします。片倉さんは入社4年目ですが、転職された後に前職と違いを感じたことはありますか?

片倉 アクセンチュアでは、若手でも積極的に業務や意見出しに参加する姿勢が求められますし、「ここはこうした方がいいのでは?」と提案したときに、若手であったり、社歴が浅いからといって頭ごなしに否定されることはまずないですね。ひとまず意見を聞いた上で、上司やチームメンバーが適切にアドバイスをしてくれますし、意見が的を射ていれば、迅速に対応や改善される点はすごいと思います。

また、若手だから「役職的にここまでしか業務を任せない」といったこともないですね。アクセンチュアでは能力と本人の意欲次第では、プロジェクト内で重要な業務を任せられることが普通です。IOチームでは、役職が私より2つぐらい下の社員でも大きな裁量を与えられて、プロジェクトの中心的な存在として業務を回している人がいます。

若いうちから活躍する人は、AOチームでも多いんじゃないですか?

黒木 そうですね。むしろ役職をあまり気にしていないというのが実情でしょうか。比較的、何でもやらせてくれるというか、後押ししてくれる風土はありますね。

新入社員でも能力があればお客様と話をしに行かせますし、円滑に打合せが進めば、そのまま進行を任せることはよくあります。

── アクセンチュアの組織や人事の制度面ではどうでしょう?

片倉 入社時から期待していたのは評価制度でした。個人の目標設定に対するフィードバックの機会も頻繁にあり、非常に整っていて働きやすいと感じました。直属の上司だけでなく、チームの他メンバーからの視点も加わることで納得できる評価になっています。加えて、社員一人ひとりに直属の上司とは別にキャリア構築支援のためのピープルリードという上司がついていて、キャリア相談に限らず、プロジェクト内の上司やメンバーには話しにくい内容なども相談できます。

また、近年女性社員の割合も年々高くなっていたり、以前より多様な経歴や背景を持つ社員が増えていることもあり、社内でもさまざまなロールモデルを見つけることができます。育児休業の取得率も高いですし、復帰後に活躍している女性社員も数多くいるなど、いろいろなキャリアを歩んでいる社員がいて、自身のキャリアパスも想像しやすく、将来的にも安心できる環境かと思います。

── 黒木さんは片倉さんより以前に転職されて、15年以上アクセンチュアで働いていますね。どういったところに長く続けられる働きやすさがあるのでしょうか。

黒木 気づいたら長く在籍していた、というのが正直なところですが、それはアクセンチュアで「嫌だな」と思うことが、あまりなかったからだろうと思います。何かやろうと考えたときに止められるのが、私は嫌なんです。アクセンチュアにはチャレンジを促す風土があって、それが私に合っていたんだろうなと思います。

── ちなみに15年前に転職されてきたということで、当時はまだ若手だったんですよね。

黒木 はい。まだ、20代でした。前職ではプロジェクトでチームメンバー経験のみでしたが、転職してまず「1つのチームのリードをしてみないか」と言われたことには驚きました。もちろんチャレンジしていく中で、至らないこともありましたが、上司やチームメンバーがしっかりサポートしてくれたこともあって、なんとかやり遂げることができました。

振り返ると、そうやってチャレンジの機会を与えられて、少しずつ成長してきました。

近影

多様なプロジェクトで個性に応じたキャリアを追求できる

── 制度面のほかに転職して気づいたことはありますか?

片倉 トレーニングコンテンツの多さには驚きました。情報量が多く、常に最新情報がアップデートされていて、幅広い研修を自由に受けられますし、社外講習の案内もよく回ってきます。技術向上の支援には、かなり力を入れてると思います。

特定領域の案件でしか得られないような知識も、社内SNSのグループチャットで情報共有を求めると、誰かしら答えてくれますし。

久保 社内SNSでの知見共有は活発ですね。技術的な質問を投げると、場合によっては海外からも回答が返ってくるんです。いきなりオーストラリアからダイレクトチャットで回答が返ってきたり。かなり横につながれている会社だと思います。

── 技術的に特定領域のスペシャリストを目指すこともできそうですね。

片倉 そうですね。ITXOグループには、技術への理解が深い人が多いように思います。ただ、社員によって技術への関心度や得意領域はさまざまですし、数多くのプロジェクトから自分にあったものを選択できるので、特定領域のスペシャリストを目指すこともできますし、そうではない自分の強みに沿ったキャリアを柔軟に作っていくこともできると思います。

社内で話を聞くといろいろな経歴の人がいますね。また、1つの領域に縛られずに行動している社員が多くいる印象があります。久保さんにしても、アプリケーションとインフラの両方の経験がありますし。

久保 さまざまな領域を経験することは大切ですね。アプリケーションはインフラの力を最大限に発揮すべきですし、インフラはどのようなアプリケーションが乗っているかを理解した上で障害対応や提案ができる体制が一番なので。

── そのようなグループの雰囲気も踏まえつつ、実際にITXOグループで活躍できるのはどういった人材になるでしょうか?

久保 やはりITXOグループにおいては、対話をしながら仕事を進められることですね。システムを扱う仕事ではありますが、システムだけに向き合っているわけではないので、お客様に対しても同僚に対しても「何をしてほしいか?」「何をすれば、どう成功するのか?」を思い描きながら提案できることが重要になってきます。

── なるほど。そういうマインドが、IT運営の「主治医」と紹介されることにつながっているのでしょうね。いろいろなお話をありがとうございました。

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[SponsoredContent] 企画・制作:はてな
取材・構成:高橋 正和
撮影:小野 奈那子