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Udemy「新年のビッグセール」開催! 定番フロントエンド技術から今年こその資格・数学・英語・ビジネスまで! 新たな学びはこの講座から! +【必読】エンジニアの「具体と抽象」を往復する学びのヒント!

オンライン学習プラットフォームUdemyでは、2025年1月2日(木)から10日(金)まで「新年のビッグセール」を開催しています。新年だからこそ学びたいオススメの講座とともに、成長できる学び方についても紹介します。

オンライン学習プラットフォームUdemyでは、2025年1月2日(木)から10日(金)まで「新年のビッグセール」を開催します。

毎年のように新しい技術トレンドが生まれるソフトウェア開発の世界で日々の学習やキャッチアップに余念がないエンジニアの皆さんも、年の初めは志も新たに、本当に挑戦したいこと・マスターしたいことに思いをめぐらせているのではないでしょうか。

Udemyで開催される新年のビッグセールにあわせて、今年もはてなニュースでは技術トレンドから資格・英語・ビジネスまで、通常よりお得に1講座1,300円から購入できるオススメ講座を紹介します。年始休みに学び始めたいスキルをぜひこの機会に見つけてください。

さらに講座紹介に続けて、ソフトウェアエンジニアの成長についてブログやカンファレンスなどで発信してきた曽根壮大@soudai1025さんに、エンジニアとして成長してキャリアを築くために必要な学び方のヒントを語っていただきました。

ソフトウェアエンジニアは学び続ける必要があると言われますが、ただ技術トレンドに追われるのではなく、なりたい自分にあわせた教材を選び、学び方を身に付けてください。

※ この記事は、株式会社ベネッセコーポレーションによるタイアップ広告です。記事の最後にはプレゼントのお知らせもあります。

※ 表示している価格は本キャンペーン期間中の価格であり、期間終了後の価格は異なります。紹介した講座名や講座内容は2025年1月2日時点のものです。

📖 Udemyで学ぶフロントエンド:JavaScriptとReact

Web開発の技術トレンドでも特に変化が早いフロントエンド関連の講座を紹介します。

【最新ver対応済】モダンJavaScriptの基礎から始める挫折しないためのReact入門
コース評価:4.6
受講生の数:34,470人
講師:じゃけぇ (Takumi Okada)

セクションの数: 8 • レクチャーの数: 65 • 総時間: 7時間3分

講座をチェック!

フロントエンドエンジニアに人気! 4年前から人気の講座がReactバージョン18に対応しました。コース内容を全て再収録しています。「Reactを学ぶために必要なJavaScriptの知識が整理された」「Reactの楽しさに気付けた!」など受講者の満足度も高い講座です。

「JavaScriptの理解なくしてReact習得の道はなし」と考える著者が、JavaScriptとReactを比較しながらReact特有のルールや文法を分かりやすく解説します。コースの合間に著者が語る経験談やフロントエンド周辺の雑談も、受講者のよい息抜きになります。

セクションの数: 6 • レクチャーの数: 70 • 総時間: 4時間44分

講座をチェック!
【完全保存版】React Hooksを完全に理解するHooksマスター講座【React18~19対応】
コース評価:4.6
受講生の数:1,067人
講師:Shin Code

セクションの数: 11 • レクチャーの数: 74 • 総時間: 5時間27分

講座をチェック!
【無料プレゼント付き】就職/転職で有利なポートフォリオに! 基礎〜応用3つのReactアプリで実践的な開発を学ぼう
コース評価:4.4
受講生の数:1,488人
講師:くるしば (アウトプットプログラミング学習)

セクションの数: 7 • レクチャーの数: 61 • 総時間: 5時間17分

講座をチェック!
超JavaScript 完全ガイド 2024
コース評価:4.4
受講生の数:11,608人
講師:よしぴー (Yoshipi)

セクションの数: 23 • レクチャーの数: 405 • 総時間: 46時間26分

講座をチェック!

📖 Udemyで学ぶ資格:AWS突破講座+わかりやすい簿記

もはや定番とも言えるAWSの認定資格のほか、簿記にも挑戦してみましょう。

セクションの数: 19 • レクチャーの数: 447 • 総時間: 47時間24分

講座をチェック!

AWS初学者がクラウドとAWSの基礎をじっくり学べる講座です。講師の解説はもちろん、実践的なスキルを習得できるハンズオン形式が分かりやすいと受講者から好評です。細かく分かれたコース動画は、隙間時間を使った学習にも最適です。

コース後半にある模擬試験は本番レベルの難易度。試験の形式に慣れるとともに、不足している知識やスキルを再確認できます。試験までに時間の余裕がある方は、本講座でAWSを網羅的に学びながら試験対策をすることをおすすめします。

【最新】AWS認定AIプラクティショナー試験突破講座+模擬試験2回分付き!
コース評価:4.6
受講生の数:395人
講師:洋一 猿喰

セクションの数: 8 • レクチャーの数: 34 • 総時間: 5時間42分

講座をチェック!
【超・初心者向け】いちばんわかりやすい簿記の基本
コース評価:4.4
受講生の数:11,243人
講師:公認会計士 川口宏之

セクションの数: 12 • レクチャーの数: 88 • 総時間: 4時間25分

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📖 Udemyで学ぶ数学とコンピューターサイエンス

データ解析やAI領域で必要になる数学、いつかしっかり学びたかったコンピューターサイエンス。どちらもこの機会に学び始めてみてはどうでしょうか?

【超初心者向け!】数学講師が教えるゼロからの統計学入門/データサイエンス・AIの基礎を身につけよう
コース評価:4.4
受講生の数:7,987人
講師:シグマ先生 (数学テラス)

セクションの数: 7 • レクチャーの数: 50 • 総時間: 3時間39分

講座をチェック!

数学に苦手意識のある人にこそ受けてほしい注目の統計講座! 教師歴20年の著者が統計学の「基礎の基礎」を解説します。著者自身も統計学で挫折した過去を持つことから、初学者がつまずくポイントを重点的に説明。数式よりも図やグラフを多く取り入れて、視覚的に学べる講座内容です。

さらに、学んだことを本当に理解しているかどうか、練習問題で再確認できます。全ての人に役立つ統計学の勉強を、この講座からスタートしてみてはどうでしょう。

現役シリコンバレーエンジニアが教えるアルゴリズム・データ構造・コーディングテスト入門
コース評価:4.8
受講生の数:17,410人
講師:酒井 潤 (Jun Sakai)

セクションの数: 19 • レクチャーの数: 64 • 総時間: 12時間47分

講座をチェック!

アルゴリズムとデータ構造が学べて、採用のコーディング面接対策ができる講座です。始めの頃は「動けばどんなコードでもいい」と思っていても、エンジニアとしてキャリアアップを図るには、アルゴリズムの最適化の知識が求められる場面が出てきます。

本講座では、サンプルコードを最初から全て見せるのではなく、コードを少しずつ書きながら学習を進めていきます。楽しく学習できるように後半にはクイズ形式の解説も。受講者にはPythonの基礎知識が必要です。

セクションの数: 6 • レクチャーの数: 22 • 総時間: 1時間6分

講座をチェック!
【みやもと統計講座(数学編)】いちばん理解できる微分積分ベーシック講座
コース評価:4.3
受講生の数:882人
講師:Miyamoto Shota

セクションの数: 15 • レクチャーの数: 68 • 総時間: 5時間40分

講座をチェック!
【みやもと統計講座】統計検定®2級対策講座【登録2.5万人超ベストセラー版】
コース評価:4.4
受講生の数:27,681人の受講生
講師:Miyamoto Shota

セクションの数: セクションの数: 8 • レクチャーの数: 72 • 総時間: 9時間10分

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📖 Udemyで学ぶ英語:TOEICで800点を目指しましょうか

最新情報のキャッチアップだけでなく、業務上のコミュニケーションでも英語が必要になる状況が増えています。少しずつでも積み重ねていきましょう。

【まずは気軽にTOEICの準備運動】耳のスキマ時間に「基礎英語」を学びなおせる講義【初心者向け】
コース評価:4.4
受講生の数:12,050人
講師:猛牛先生 (加藤草平)

セクションの数: 8 • レクチャーの数: 56 • 総時間: 8時間42分

講座をチェック!

中学英語を思い出しながら英語耳を育てて、英語力アップを目指す講座です。実用的で短い50通りの会話を中心に、各会話の意味や文法のポイントを詳しく解説します。

会話の内容はどれもTOEICで頻出のシーンばかり。TOEIC対策系YouTuberの講師が、気軽に始められて無理なく語学力が向上するコースを設計。自分に言い訳してなかなか始められない人も、通勤中の電車の中、ウォーキングや家事をしながら、この講座に耳を傾けてはいかがでしょうか。

セクションの数: 18 • レクチャーの数: 124 • 総時間: 17時間26分

講座をチェック!
800点超えを目指すちょっと難しめのTOEIC Part5模擬問題演習テスト(30問×5回合計150問)
コース評価:5.0
受講生の数:35人
講師:Jun (K. Kitaura)

問題数:150問

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セクションの数: 7 • レクチャーの数: 48 • 総時間: 2時間51分

講座をチェック!

📖 Udemyで学ぶビジネススキルとマネジメントスキル

プロダクトマネージャーやPMO(Project Management Office)のスキル、そしてリーダーシップが学べる講座、さらにPMP資格の講座も紹介します。

セクションの数: 11 • レクチャーの数: 55 • 総時間: 5時間46分

講座をチェック!

経験ゼロ、プログラミング経験もない学習者にPMの必須スキルを解説する講座です。プロダクト開発を成功へ導く基本的な考え方、即実践できるノウハウを伝授します。

シリコンバレーの大企業やスタートアップに求められる最新のPMスキルを、豊富な経験を持つ著者が体系的に分かりやすく解説します。なんとなく理解していたPMの役割も、実例をもとにした講義で具体的にイメージが湧き、より知識が深まります。

セクションの数: 8 • レクチャーの数: 21 • 総時間: 1時間28分

講座をチェック!

セクションの数: 11 • レクチャーの数: 43 • 総時間: 2時間28分

講座をチェック!
PMP Certification Exam Prep Course 35 PDU Contact Hours/PDU
コース評価:4.7
受講生の数:366,837人
講師:TIA Education, Andrew Ramdayal

セクションの数: 19 • レクチャーの数: 361 • 総時間: 35時間3分

講座をチェック!

📖 Udemyで学ぶ財務諸表・会計入門

講座紹介の最後は、BSやPLといった財務諸表に関連した知識を身に付けましょう。ソフトウェアエンジニアでも経営やビジネスを考える時代です。

セクションの数: 7 • レクチャーの数: 36 • 総時間: 3時間37分

講座をチェック!

元銀行員が3時間で教える財務分析の初級講座。身近な企業の事例を取り上げて、経営の指標となる収益性、効率性、安全性、成長性の読み解き方をテンポよく解説します。短時間に、集中力が途切れず一気に受講できます。

「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュ・フロー計算書」など、決算書の言葉と基本的な内容は理解したつもりでも、数字から何を読み取ればいいのか分からない。そんな悩みを抱えるビジネスマンにおすすめです。

リーダーのための会計入門セミナー 元グロービス・現役MBA講師が教える、ケースで学ぶ決算書の「使い方」講座
コース評価:4.6
受講生の数:28人
講師:米マサチューセッツ大学講師 木田知廣

セクションの数: 7 • レクチャーの数: 46 • 総時間: 2時間30分

講座をチェック!

ここまでUdemyのさまざまな学習領域からオススメのセール対象講座を紹介してきました。このような学習教材の価値を最大限に発揮させたいなら、どのように学び・成長していくかというビジョンや方針を持っておくとよいでしょう。

そこで、エンジニアの成長についてブログや勉強会などで発信されてきた曽根壮大そーだい)さんに、学びのヒントを語っていただきました。ぜひあわせてお読みください。

💡 学ぶヒント1. 変化に対応して学ぶソフトウェアエンジニアは新しい挑戦ができる

ソフトウェアエンジニアという仕事は、変化に対応し続ける必要があります。どんな仕事にも学びは必要で、お医者さんだって新しい治療法を学ぶし、営業も新しい商品や顧客のニーズに対応する努力をしています。ただし、ソフトウェアエンジニアは、他の職業より「学び続ける」ことになる傾向があります。

なぜなら、エンジニアが使う技術やツールが、すごいスピードで陳腐化していくからです。どんな職種でも、最初の3年から5年は学ぶことの方が多いでしょう。いろいろな道具の使い方や仕事の仕方、さまざまなハウ(HOW)を覚えなければ仕事はできません。

そうやって覚えた技術でソフトウェアエンジニアが一生食べていけるのかというと、確かにデータベースの使い方やテストの書き方、設計の手法のように、経験による複利も効いて10年選手・20年選手がバリューを発揮しやすい領域もあります。

一方で、新しい技術のトレンドもどんどん登場するので、新しい仕事をしたいなら、新しい仕事の仕方やツールの使い方、プログラミングであれば新しい言語の書き方だったりフレームワークの使い方を学ばなければなりません。

新しいスキルを習得した人が新しい市場で活躍できる

僕がエンジニアとして働き始めた2008年ごろ、クラウド技術はまだ一般的ではなく、オンプレミスのサーバーが主流でした。企業がサーバーを自分で買い、データセンターに設置して、管理していました。その後、AWSなどのクラウドサービスが登場して、オンプレミスで仕事をしていたエンジニアも新しいスキルを習得する必要が出てきました。

ここでクラウドを学び始めた人たちは、新しい市場で活躍するチャンスを得たわけです。このように環境が大きく変わると未経験者の参入障壁が低くなって、個人開発者がアイデア1つで成功を収めることもあります。

例えば2000年代まで主流だった携帯電話、いわゆる「ガラケー」のWebサイトがモバイルインターネットの中心だった時代には、その仕様に熟知して開発のスキルを持っていることは大きな武器になりました。しかし、スマートフォンが台頭するにつれて、ガラケーの技術は必要なくなり、スマートフォンのアプリが新しい標準になりました。

技術がリセットされると若い人にもチャンスが回ってくる

そうやって新しい仕事が出てくることで、下剋上ではありませんが、ゼロスタートになって若い人にもチャンスが回ってくる。これもこの業界の特殊なところだと思います。技術が定期的に陳腐化する、つまり定期的に業界の知見がリセットされるので、そのタイミングでは若くて経験が浅い人も、経験が長いベテランと同じようにヨーイドンできます。

今だとおそらく「AI」がゲームチェンジャーになるのでしょう。僕からすると、AIは専門のエンジニアが扱うものでしたが、あっという間にすごく身近なものになりました。

このスピード感にあわせて、新しく学ぶことが求められる一方で、新しい仕事も生まれて働くことができる。ソフトウェア業界、特にWebの世界ではそういうことが定期的に起きてきました。学び続けることで新しい挑戦ができることは、ソフトウェアエンジニアに特有の魅力でもありますね。

💡 学ぶヒント2. ソフトウェアの抽象化とプロダクト志向・プロフェッショナル志向

ソフトウェアエンジニアとして働いていると、「抽象化」がひとつの大きなテーマだなと実感します。抽象化とは、特定の技術や知識を知らない人でも使えるようにすることで、下のレイヤーの具体を知らなくても使い方(HOW)が出てくるような仕組みです。

例えば、先ほど話したAWSのようなクラウドは、オンプレミスの物理的なサーバーを抽象化したものです。だから、ハードウェアのことを知らなくてもWebサーバーを立てたり、データを保管できたりするわけです。

コンテナ技術も同じで、Dockerファイルをコピーしてきてアップしたら、ネットワークやミドルウェアの設定を知らなくても開発環境が立ち上がる。というように、ソフトウェアはさまざまな具体を抽象化して次のレイヤーの具体にします。そして、すごく良い抽象化が登場したとき、エンジニアの世界にゲームチェンジが起きます。

プロダクト志向のエンジニアは抽象化で登場した新しい具体を学ぶ

例えばPerlやPHPやRubyなどを使うと、メモリーやCPUの管理を考えなくてもプログラミングができます。これらは軽量プログラミング言語(lightweight language、LL)としてWebアプリケーションの黎明期に注目され、コーディングの敷居が大きく下がりました。

さらに、Webアプリケーションを抽象化したRuby on RailsやLaravelのようなフレームワークの登場によって、Webの開発者は「作りたいもの」つまりプロダクトに集中できるようになりました。

こうしたプロダクト志向のエンジニア、作りたいもののアイデアがあり事業やサービスを技術で実現したい人にとって、抽象化されて出てきた新しい使い方(HOW)を学ぶことは新しい価値を生み出すことにつながります。電子レンジを買ったら「こういう料理ができるんじゃないか」と試してみたくなるようなものです。

抽象化のプロセスそのものを学ぶプロフェッショナル志向

それに対してプロフェッショナル志向のエンジニアは、抽象化されている仕組みそのものに興味があります。電子レンジを買ったら電子レンジを分解するような人ですね。

使い方(HOW)ではなく動作原理(WHY・WHAT)から学ぶことも、プラットフォームを使うよりも作る・整備する側なら必要です。細やかなパフォーマンスチューニングも、仕組みそのものを知っていないとできないでしょう。

このプロダクト志向とプロフェッショナル志向はゼロイチの関係ではなく、多くのエンジニアが両方の属性をグラデーションで持っています。そのときの興味がどちら寄りかで、学び方を変えてもいいでしょう。プロフェッショナル志向だったけどサービス開発に興味が出てきたから新しいフレームワークの書き方を勉強したり、両方を往復しながら学んでもいいんじゃないかと思います。

プロの現場から学ぶ、AWSで高可用なWEBアプリケーション構築
コース評価:4.4
受講生の数:3,601人の受講生
講師:土橋 雄一

セクションの数: 19 • レクチャーの数: 206 • 総時間: 23時間8分

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理解して使う!Docker入門+応用:初心者から実務で使えるスキルが身に付ける
コース評価:4.6
受講生の数:9,767人の受講生
講師:ケンタロウ 00

セクションの数: 12 • レクチャーの数: 97 • 総時間: 9時間53分

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【SQL-超入門】初心者向け『データベース』&『SQL』超入門コース~MySQL操作実践・演習と 解りやすい図解で学ぶ~
コース評価:4.2
受講生の数:831人の受講生
講師:【みのるコーチ】 たかはし みのる

セクションの数: 13 • レクチャーの数: 97 • 総時間: 6時間53分

講座をチェック!

💡 学ぶヒント3. 知の高速道路と技術トレンドへの対応

技術が陳腐化するサイクルの話をしましたが、その前にプロダクトの市場が成熟してきて、技術がコモディティ化するタイミングがあります。

例えば10年前には、個人開発者がアイディアひとつでサービスやアプリを成功させることもありました。今ではもう誰でも作れるようになってしまい、求められるクオリティも高く競合も増えているので、個人がいきなり市場をひっくり返すことは難しくなりました。

それがコモディティ化であり、しばらくしたらまた新しい技術改革があって、次の技術トレンドがゼロスタートすることになるでしょう。

知の高速道路を利用しよう

技術トレンドが一周するたびに、ソフトウェアエンジニアは一定の勉強をし続けなければならず、これには向き不向きもあるでしょう。しかし、現代では「知の高速道路」が昔より整備されていて、向き不向きによる幅はかなり狭くなっています。

Udemyのような動画教材もありますし、ChatGPTのようなAIツールに質問するなど勉強方法を工夫することができます。そのため仕事で最低限必要になる知識のラインや、ソフトウェア開発を仕事にするハードルは下がっているように思います。

エンジニアの成長にコストをかける企業も増えており、技術参考書の購入を補助してくれる組織もあります。究極的には、Udemyの見放題Udemy Businessや、オライリーの読み放題(Learning Platform)*1に加入している会社を選ぶことも考えられます。

その反面、知の高速道路の出口で渋滞しているという話もあります。プログラミングができればそれだけで優位だったという時代ではありませんから、ゼロスタートになったときにどう優位性を高めていくのかが次の課題になります。

技術トレンドのサイクルに対応する

次の技術トレンドが来てゼロスタートになったときに、普段から勉強する習慣がある人であれば「また勉強するか」くらいに考えています。それは面倒だという人は、データベース設計のようにそれほど変化しない領域でスキルを磨いたほうがいいのかもしれません。

あるいは逆に、今のサイクルで最新のトレンドを学べなくても、次のトレンドが来たところで追いつけばいいという考え方もできます。これは面倒くさがりだけではなく、育休や産休でしばらく現場から離れる人にも言えることです。育休後も、子どもが小さいうちはどうしても勉強する時間が作れないという話はよく聞きますし、僕もそうでした。

その際には、蓑輪太郎@higeponさんが語っていたように*2技術を2個以上スキップしないように気を付けましょう。

次から次に登場する技術を、すべて勉強すべきでしょうか。個人的にそれは無理だと思うので、「2個以上スキップしない」ルールを守っています。大きなパラダイムシフトが起きた場合に、1つはスキップしてもよいが、2個以上はNGとするのです。(中略)2個以上スキップしてしまうと、心理的距離が離れすぎて、その技術の「肌感覚」がつかめない状態になってしまうからです。

💡 学ぶヒント4. どう成長してきたかをメタ勉強しておくとブランクにも対応できる

知の高速道路が整備されてリソースが豊富になり、トレンドのサイクルにあわせた勉強を繰り返していると、勉強にも2つのレイヤーがあることが分かってきます。ひとつはいろいろなスキルを身に付けることそのもので、もうひとつは「メタ勉強」めいた話になりますが、自分がどのように成長するかを把握して、勉強する方法を獲得することです。

勉強の方法は人それぞれで、参考書を読む人もいれば、公式のチュートリアルを繰り返す人、ブログや登壇で言語化することを心がける人もいます。僕の場合、インプットとしては本をよく読みますが、新しいHOWを知りたいときは動画を見るのがよいと感じています。いろいろなやり方があるので、得意な方法で勉強できればいいでしょう。

手を動かして「できる」ことの大切さ

勉強において、手を動かしてみることは大切です。和田卓人@t_wadaさんの新人エンジニア向けの講義資料*3にもありますが、知のサイクルの中で「できる」こと、つまり自分で手を実行できたという体験は大切です。

似たような話を僕もよくします。次のスライドにあるように*4、技術の習得には壁がいくつもあり、順番にのぼっていくことを意識することが大事です。スキルを身に付けるには、このステップをちゃんと踏みましょう。

例えば、本を読むと分かった気になって「これもうできるな」って思ってしまいます。でもそれはまだ「知る」であり、「できる」はもっと後のフェーズです。つまり、実はまだできていません。まずは写経してみる、デモを動かしてみる、チュートリアルのアプリケーションを作ってみる。そういった試行錯誤を繰り返して、ようやく「わかる」になります。

とくに「わかる」の壁は「やる」ことの結果を言語化することで乗り越えられるので、試行錯誤の後でブログを書いたりセミナーに登壇することは重要です。ドキュメントを見なくても実現が「できる」ようになれば、仕事でも使えるでしょう。それを目指してステップをあがっていきましょう。

学び方が分かっていればブランクがあっても大丈夫

こうした学び方が理解できていれば、ソフトウェア開発のブランクにも対応できます。しばらくマネジメントをしていて「プログラムは10年ほど書いていなかったけど、今年から現場のエンジニアに戻る」となってもぜんぜんキャッチアップできるでしょう。

昔はPerlしか書いていなかったけど「今はTypeScriptですから」と言われて勉強し直すことになって、学び方を知っているから対応できた人は実際たくさんいるでしょう。

💡 学ぶヒント5. 具体と抽象を理解しよう

自分の成長の仕方・学びの形を身に付けることができれば、技術のリセットやゲームチェンジがどれだけ来ても大丈夫でしょう。

ただし、僕が「どうやって見つけたのか?」と聞かれると「いろいろやってみた結果、見つかった」という話になってしまいます。一般的にはロジカルシンキングやクリティカルシンキングを学んだりするとよいのでしょうが……。

具体と抽象を往復しながら学ぶ

学びの形を見つける方法があるとしたら、先ほど話した具体と抽象の関係です。具体化と抽象化の往復が得意な人は、スキルの階段をのぼるのが上手だという印象があります。

例えば『具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ(細谷功 著、2014年、dZERO) *5という人に勧められた本には、抽象化して差分で理解することが書かれていました。

  • 具体Aと具体Bの共通項を見つけ出して、似てることから抽象化して理解する
  • 抽象化して理解できれば、差分を見つけることでそれぞれの具体を理解できる

例えば、WebフレームワークでLaravelとRuby on Railsは似てるところがあるという観点で抽象化できていれば、JavaはPHPやRubyとぜんぜん違うから分からないと思っていたけれど、Railsがこういう流儀だからLaravelではこうで、するとSpringではこうなんだなという比較が差分でできるようになります。

このように一見すると全く違うものでも、共通項を見つけて学べるようになります。キャッチアップが早い人には、そういったタイプが多いようです。

HOWとWHAT・WHYを往復しながら学ぶ

これはプロフェッショナル志向で説明した「WHAT・WHY」を学ぶことにも関係します。抽象化の仕組みや技術の変遷を知っている人なら、そこから差分で学ぶことができます。

新しい技術に出会っても「これは昔のあれに近いんだけど、どこが変わったんだろう?」という形で把握できます。Webアプリケーションの動作について、SPAの場合はこうだったからRailsならばこうなるだろうといったことが分かります。

このように、具体と抽象を行き来するということは、HOWとWHAT・WHYを行き来することともけっこう似ています。そもそもソフトウェアエンジニアは「実務をソフトウェアに落とし込む」という具体の抽象化そのものを仕事にしているわけですから、具体と抽象の往復は得意なはずなんです。

「抽象的」だと思考が停止していませんか? 抽象と具体をセットで考える往復思考
コース評価:4.1
受講生の数:2,763人の受講生
講師:佐藤 幸介

セクションの数: 7 • レクチャーの数: 30 • 総時間: 1時間54分

講座をチェック!

💡 学ぶヒント6. コミュニティの役割と学びの楽しさ

エンジニアとして成長を続ける上で、コミュニティは本当に大きな存在です。学び続けることは筋トレと同じで、毎日が楽なわけではありません。仲間がいるからこそ頑張れることはけっこうあります。

勉強会やカンファレンスに登壇するときには、聞いてくれる人がいるから発表の準備を頑張ろうと思います。発表した後は、誰かからフィードバックがもらえてうれしかったから次も頑張ろうと思います。こういった学びのサイクルが重要です。

この螺旋の中でスキルを伸ばしキャリアを築こうとするなら、心が折れそうなときにコミュニティが支えてくれたり、諦めたときに引き戻してくれたりします。

教えあったり助けあったりできる場所

コミュニティでは、単純に知らないことを詳しい人から教えてもらえます。新しい技術をゼロスタートしたときに、若い世代のほうが時間も意欲もあってより詳しくなることはよくありますから、そこは素直に教えてもらえばいいと思っています。

逆に、データベースのような知識の蓄積が効く技術ならば、僕たちから若い世代に教えられることもあるでしょう。そういったギブ・アンド・テイクの関係が大事だと思います。

やはり新しいことにチャレンジするときには、誰かに助けてもらえるかもらえないかでかなり差があります。コミュニティに属していることによって、困ったときに助けてもらうことはけっこうありますし、僕も困ってる人は助けてあげたいと思います。

離れていてもいつでも戻れる場所

コミュニティはまた、何年か離れていても戻れる場所になったりもします。ふるさとのような安心感があることは、かなり大きいでしょう。久しく参加していなくても普通にその一部として戻ってこられるのは、技術コミュニティのよさだと思います。

2024年に開催されたYAPC::Hiroshimaでは、久しぶりに登壇したり参加された人も見かけました。僕も久々に広島に帰ったので、広島の地域コミュニティの人たちとも以前と同じように交流できました。

大きなカンファレンスに参加するだけがコミュニティ活動ではありません。近所で開催される勉強会を情報サイトで調べて参加してみたり、そこから参加者のSNSをフォローしたりGitHubでソースコードを共有したり、コミュニケーションの広がりや永続性を感じます。

勉強は誰かと一緒にやる方が楽しいでしょう。そして、楽しいことは大事なことです。

💡 まとめ:成長を楽しみましょう!

ソフトウェアエンジニアは、変化とともに生きています。この仕事に向いているのは、変化を楽しみ学び続けることができる人なのではないでしょうか。勉強そのものを楽しめない人や新しいことを学ぶのが苦手な人には、少し厳しい世界かもしれません。でもそのハードルを乗り越えれば、他の職種では得られない成長とやりがいを与えてくれます。

学び方に関して最後に強調したいのは「アウトプットすることの重要性」です。僕自身、勉強会で登壇するために新しいことを学んだり、ブログで書いたりしてきました。アウトプットすることで、自分がどれだけ理解しているかが明確になります。誰かに教えるときに、理解の曖昧な部分が浮き彫りになります。これを繰り返すことで、単なる知識が実際のスキルに変わっていきます。

エンジニアに求められるスキルは時代に応じて変化しますが、学び方そのものを学ぶことでどんな変化にも適応できるようになるでしょう。その楽しさを知れば、学ぶこと自体が新たなモチベーションになります。成長を楽しむことが、エンジニアとしての生き方を豊かにしてくれるでしょう。(談)

Soudaiさん近影

曽根 壮大(そね・たけとも)
@soudai1025

合同会社HaveFunTech代表 / 株式会社リンケージCTO兼COO
株式会社はてなで可観測性プラットフォームMackerelのCRE、株式会社オミカレで副社長兼CTOなどを経て現職。コミュニティでは「そーだい」さんとして知られ、日本PostgreSQLユーザー会の理事として勉強会の開催を担当。自身の登壇機会も多く、builderscon 2017などでベストスピーカーを獲得している。
ブログ:そーだいなるらくがき帳

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Udemy(ユーデミー)とは
米国Udemy社が運営する世界約7,500万人が学ぶオンライン動画学習プラットフォームです。世界中の「教えたい人(講師)」と「学びたい人(受講生)」をつなげ、最新の生成AIからビジネススキルまで、幅広いテーマを学ぶことができます。また、法人向けの「Udemy Business」は、Udemyで公開されている世界25万以上の講座から、日本向けに厳選した約15,000の講座を定額で利用できるサービスです。ベネッセコーポレーションは、一生涯の学びを通して社会と人々の人生が豊かになることを目指し、社会人の学び支援を行っており、Udemy社とは2015年より日本における独占的業務提携を締結しています(数字は2024年9月末時点)

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[タイアップ広告] 企画・制作:はてな
構成・協力:トップスタジオ