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強さの秘密、作り方が知りたい!「日本刀」の魅力に迫るエントリー集


■日本刀の基礎知識

私たちが「日本刀」と呼んでいる刀は、実は作られた時代によって少しずつその形が変化しています。まずはその種類や用語など、基本的な知識から学んでみましょう。

<種類・各部の名称は?>
  
http://www.choshuya.co.jp/explanation/koshirae.htm
http://www.touken.or.jp/syurui/index.html
日本刀用語の解説
刃の部分にあたる「刀身」と、それを収める「鞘」、持つ部分の「柄」、柄と刀身の間で握り手を防護する「鍔」から成る日本刀ですが、その種類は大きさや形によっていくつかに分けることができます。

  • 「太刀」:反りが大きく、長さは2尺3寸~6寸(70~80cm)程度。使用時期は平安後期~室町初期頃で、刃を下にして腰に吊るして持ち歩く。
  • 「刀(打刀)」:太刀よりもやや短い。使用時期は室町中期以降で、刃を上にして腰に差して持ち歩く。
  • 「脇差(脇指)」: 長さは1尺(30.3 cm)以上、2尺以下のもので、刀と同じく腰に差して持ち歩く。長さが40cm以内のものは「小脇差」と呼ぶ。
  • 「短刀」:長さが1尺(30.3 cm)以内のもの。腰刀とも呼ぶ。

博物館などの展示でも、太刀は刃を下に、打刀は刃を上にして展示されています。上記のエントリーでは、各部の名称や日本刀に関する用語についてさらに詳しく知ることができます。

■その美しさをじっくりと眺めてみよう

続いては、平安時代から江戸時代にかけて作られた日本刀を見てみましょう。


東京国立博物館所蔵の日本刀5選 - バレきち@3丁目
こちらのエントリーでは、東京国立博物館で展示されている「相州行光(そうしゅうゆきみつ)」「伯耆安綱(ほうきやすつな)」「手掻包永(てがいかねなが)」「来国俊(らい くにとし)」「大隅掾正弘(おおすみのじょう まさひろ)」という5種類の刀を動画で見ることができます。


YouTube
こちらは鎌倉時代に作られた「相州行光」と、平安時代に作られた「伯耆安綱」の動画。その刀身は数百年も前のものとはとても思えない、美しい輝きを放っています。

■その斬れ味は?居合いの達人が実践!

日本刀について学ぶなら、やはり何かを斬る様子を見てみたいですよね。続いては、その鋭い斬れ味を動画で確かめてみましょう。

<卵にペットボトルまで!いろんなものを試し斬りする動画>

ハイスピードカメラでとらえた日本刀で試し斬りするところのムービー - GIGAZINE
こちらのエントリーでは、「修心流居合術」の達人が卵やペットボトル、トマトやキャベツなどを使って試し斬りする様子を動画で見ることができます。


YouTube
動画は全てハイスピードカメラで撮影されたもの。特に小さい卵は確実に斬るのが難しいそうで、殻が割れずに一刀両断される様子は見事です。

■日本刀はどうやって作られているの?

弾丸をも斬り裂く強さを持つ日本刀ですが、元々の材料は「砂鉄」です。その状態から一体どうやって日本刀になるのか、気になりますよね。最後にご紹介するのは、そんな日本刀の製作過程を学べるエントリーです。

<刀鍛冶ってどんな仕事?>

日本刀ができるまで 備前長船 - バレきち@3丁目
こちらのエントリーでは、岡山県瀬戸内市で刀鍛冶をしている職人さんの仕事風景を動画で見ることができます。


YouTube
砂鉄を原料に「玉鋼」と呼ばれる素材を作り、何度も繰り返し鍛え上げていきます。刀鍛冶の仕事は文字を彫り込む「銘切り」までで、それを終えると研ぎ師、はばき師、鞘師へと作業が受け継がれていくそうです。

<強さの秘密はどこに?>
 
「日本刀」 第1話 『最も強く、美しい武器』 | 日経 xTECH(クロステック)
http://sasapanda.net/archives/200511/21_2333.cgi
日本刀の強さの秘密は、その材料と作り方にあります。まず材料となる鉄は、刃の部分には炭素含量が多く硬いもの、内側の芯には炭素含量が少なく軟らかいものと硬度の異なる鉄を使うことで、切れ味と強度の両方が生まれます。それらを何度も叩くことで不純物が取り除かれ、さらには土塗りをした刀身を熱してから急冷する“焼き入れ”の作業を行うことで、あの強靭さが生まれます。


現代においても、多くの人を惹き付けてやまない日本刀の魅力。下記のエントリーでは、日本刀が展示されている全国の美術館や博物館がまとめられています。興味を持った人は、次はぜひ実際に自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか?
日本刀・刀装具の研究


Title Photo by unforth

文: 飯塚朋子

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