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ファーストサーバ、データ消失に関する中間報告とFAQ公開 復旧は「不可能と判断」



http://support.fsv.jp/info/nw20120625_01.html
http://www.faq2.fsv.jp/faq/question.html

中間報告によると、今回の障害は6月20日午後5時ごろ、特定のサーバー群に対して脆弱性対策を行った際に発生しました。原因は、更新プログラムの不具合や、運用手順およびバックアップの不備とのことです。

同社はこれまでにも更新プログラムを利用した脆弱性対策を一括で行っており、検証環境で動作確認し、対象サーバー群に問題が発生しないことを確認した後、本番環境で実施するという手順を取ってきました。今回も同様の作業を実施したところ、更新プログラム自体に不具合があったことに加え、検証環境下での確認による防止機能が十分に働かなかったことや、メンテナンス時のバックアップ仕様の変更が重なり、バックアップデータを含むデータが消失したとしています。

障害対象は、「ビズ」「ビズ2」「エントリービズ」「エンタープライズ3」「EC-CUBEクラウドサーバ」「マネージドクラウド」を利用している一部のユーザーで、5,698件とのこと。消失したデータの範囲は、サーバー上にアップロードされたデータ、サーバー設定情報、メールボックス内のデータ、データベースです。

FAQによると、共有サーバーとEC-CUBEクラウドサーバのデータについては、復旧は不可能と判断したそうです。専用サーバーに関しては、ユーザーから要望があった場合は現バックアップディスクからデータ復旧作業を行うとしていますが、 データを完全に復旧することは技術的に不可能とのこと。仮に復旧できた場合でも、作業は数ヶ月以上掛かり、復旧データの精度や量は「相当部分的なものにとどまる」としています。

文: あおきめぐみ

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