iPS細胞の研究でノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった京都大学の山中伸弥教授は10月10日(水)、自伝『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』を講談社から刊行しました。決してエリートではなかったという自身の研究人生やiPS細胞への取り組みを、分かりやすく説明しています。価格は1,260円(税込)です。
▽ 『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』(山中 伸弥,緑 慎也)|講談社BOOK倶楽部
同書は、山中教授が刊行している唯一の自伝です。臨床医を諦めるという挫折からスタートした研究人生とiPS細胞のすべてを、190ページにわたって記しています。文章はやさしい語り口で、中学生から読めるようになっているとのこと。聞き手は、科学技術の分野を中心に取材・執筆しているライターの緑慎也さんです。
ノーベル賞の受賞が決定しているiPS細胞の研究については、「iPS細胞ができるまで」と「iPS細胞にできること」を解説。さらに、「ジャマナカ」と呼ばれていた研修医時代や、うつ病にかかった過去なども明かしています。講談社のサイトで紹介されている同書の内容は以下の通りです。
- 父は町工場の経営者
- 高校柔道部から受験勉強に邁進
- 「ジャマナカ」と蔑まれた研修医時代
- 臨床医としての限界
- はじめての実験
- 求人広告に手当たり次第応募
- オスマウスが妊娠?
- 帰国
- 「アメリカ後うつ病」にかかる
- 新入生争奪戦
- 遺伝子を二四個まで絞り込んだ!
- 論文捏造スキャンダルの陰で
- 再生医療の可能性
- 病気の原因解明と創薬