国立国会図書館と総務省は3月7日(木)、東日本大震災に関するデジタルデータを検索・閲覧できるポータルサイト「国立国会図書館東日本大震災アーカイブ」を正式公開しました。愛称は、未来や希望といった花言葉を持つ「ひなぎく」。検索対象には、震災翌日に手書きで発行された「石巻日日新聞」をはじめ、大学や報道機関が収集した動画・写真などが含まれています。
▽ 国立国会図書館東日本大震災アーカイブ
▽ 総務省|国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)の公開
国立国会図書館東日本大震災アーカイブは、2012年11月5日からの試験公開を経て正式な運営が始まりました。東日本大震災に関連する音声や動画、写真、Web情報などを包括的に検索・閲覧できます。愛称のひなぎくは「Hybrid Infrastructure for National Archive of the Great East Japan Earthquake and Innovative Knowledge Utilization」の頭文字を取ったもの。ひなぎくの花言葉が「未来」「希望」「あなたと同じ気持ちです」であることから、愛称には復興支援という事業の趣旨も込められています。
同サイトを構成するデータベースには、国立国会図書館の蔵書をはじめ、河北新報社の「河北新報 震災アーカイブ」やNHKの「NHK東日本大震災アーカイブス」、ヤフーの「東日本大震災 写真保存プロジェクト」、Googleの「未来へのキオク」などが参加。国立国会図書館が収集した国会原発事故調査委員会の映像や、震災直後の自治体Webサイトも閲覧できます。
2011年3月12日に発行された「石巻日日新聞(号外)」
▽ http://kn.ndl.go.jp/view/7c0e408b-56c7-4160-94e3-f2e94c9d7699
今後について、国立国会図書館と総務省は「被災地の復旧・復興、今後の防災・減災に役立つべく、連携先を増やし、検索できる情報をより一層充実させていきたい」としています。