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夢の内容を高い精度で解読 約200回の夢報告と脳活動データから分析



睡眠中の脳活動パターンから見ている夢の内容の解読に成功(PDF)

この研究は、ATRの脳情報研究所・神経情報学研究室に所属する研究グループが実施しました。被験者3人に脳波計を着け、機能的磁気共鳴画像(fMRI)装置の中で眠っている間の脳活動を計測。脳波に夢を見ている反応があれば被験者を起こし、夢の内容を約30秒ほどで報告してもらい、記録します。研究グループは実験を繰り返し、約200回の夢報告と脳活動データを取得しました。

夢報告に登場する単語を「本」や「車」など約20のカテゴリーに分類。被験者に実物の画像を見せたときに生じた脳活動から、パターン認識アルゴリズムを構築しました。アルゴリズムと睡眠中の脳活動を照合することで、夢に現れる物体情報の解読に成功。また、夢を見ているときに、画像を見ているときと共通の脳活動パターンが生じることが判明しました。

夢で見る色や形などを解読できるかはまだ不明で、今後はより多様な夢の解読が可能かどうかについて検証していくとのことです。

ATRは、NTTやKDDIなど118社が出資した民間の研究所です。京都府精華町のけいはんな学研都市にあり、脳情報科学、生活支援ロボット、無線通信システムなどの情報通信関連技術を研究しています。

文: タニグチナオミ

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