JR西日本は5月21日(水)、建築や食など各分野の第一人者がプロデュースする新しい寝台列車を発表しました。列車全体のデザインテーマは「上質さの中の懐かしさ」。洗練されたホテルのような客室で、車窓を眺めながら鉄道の旅を楽しめるとしています。運行開始は2017年春。当面の運行エリアは、京阪神と山陰・山陽エリアの予定です。
▽ 新たな寝台列車の導入について:JR西日本
地域と一体になった観光振興の推進を目指すJR西日本が、「美しい日本をホテルが走る 上質さの中に懐かしさを」をコンセプトにした寝台列車を導入します。車内には懐かしさが感じられるという「ノスタルジック・モダン」テイストのデザインを採用。列車は客室車6両、食堂車1両、ラウンジカー1両、展望スペース付き先頭車2両の10両編成です。
定員は約30人で、客室は1車両につき1室または3室を用意。1つしか用意されない1車両1室タイプの客室には、プライベートバルコニーやバスタブ付きのバスルームも設置されます。
車両のインテリアを中心とした全体のデザインを担当するのは、京都迎賓館などを手掛けた建築家・インテリアデザイナーの浦一也さん。車両のエクステリアデザインは、寝台列車やN700系新幹線など鉄道車両のデザインに携わってきた福田哲夫さんが担当します。列車での食事をプロデュースするのは、料理雑誌「あまから手帖」の編集顧問を務めるフードコラムニストの門上武司さんです。