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夢が現実を超えてきた――「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」勇者含む主要キャスト発表 “竜の女王”に高橋洋子さん

カルチャー ヘッドライン



http://dragonquestlive.jp/

「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」は、2016年で発売30周年を迎えるRPG「ドラゴンクエスト」(スクウェア・エニックス)を題材にした、日本で初めて制作されるオリジナルのアリーナショーです。ストーリーのベースは、いまだに名作と名高い、1988年に発売された「ドラゴンクエストIII」。第1作につながる勇者・ロトの誕生を描く同作の世界観を、歴代のキャラクターを織り交ぜながらさまざまな演出で表現していきます。

キャスト発表会には、アリーナ役の中川翔子さん、テリー役の風間俊介さん、トルネコ役の芋洗坂係長さんに加え、演出を担当する金谷かほりさん、日本テレビのプロデューサーである依田謙一さんが出席。キャストはキービジュアルでも身に着けていた衣装をまとい、「ドラゴンクエストIII」のBGM「冒険の旅」に乗せて一つのパーティーのように入場しました。

(左から)アリーナ役・中川翔子さん、トルネコ役・芋洗坂係長さん、日本テレビプロデューサー・依田謙一さん

孤高の剣士・テリーを演じる風間さんは、シリーズ全作を何度もやり込むほどの“ドラクエ”ファン。テリーらしい衣服の色を追求するために自らデザイナーと議論を重ねたというこだわりの衣装に身を包み、「ついに冒険が始まります。今日ここにパーティーが集まり、魔王・ゾーマを倒しに行くんだなという実感がひしひしと湧いています。今年の夏は日本中の人たちを冒険の世界へ連れて行きたいと思います」とコメントしました。

武闘家としても高い素質を持つおてんば姫・アリーナを演じる中川さんは、2015年に発売された「ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城」などでアリーナのキャラクターボイスを担当。「この仲間たちと『ドラゴンクエスト』の音楽に乗せて縦1列に並んで入ってきたときに、本当に夢じゃない、夢が現実を超えてきた、この現実がさらにこの夏“伝説”を作るんだ、と実感しました。こんなにわくわくすることは、この先何度生まれ変わってもないんじゃないかというくらい。みなさんと伝説を作るために命を懸けて挑みたいと思います」と、熱い思いを語りました。

司会の桝太一アナウンサーにも「もうトルネコにしか見えない」と紹介された商人・トルネコを演じる芋洗坂係長さん。背負った荷物を“道具屋”に預け「私は48年間、この(トルネコ役)ために役作りをしてきたんだなと実感しています」と話します。ショーについては「勇者たちのかっこいいアクションやライブの影で、癒やし系として大勢のみなさんを癒やしながら冒険の空間へ誘っていけるよう頑張りたい」と意気込みました。

キャストのあいさつが終わると、いよいよ勇者の初披露。「そして伝説へ」のBGMとともに紹介されたのは、約700倍の難関を勝ち抜いて勇者の座をつかんだ勇者役・松浦司さんです。キャスト発表会について「こういうのが初めてですごく緊張しています」と緊張気味に話す松浦さんは、普段は大阪でダンサーとして舞台やイベントに出演しているそう。2013年には自身の原点であるストリートダンスの力を試すべく、オーストラリアで3ヶ月間のストリートパフォーマンスに挑戦しました。

勇者役・松浦司さん

勇者のオーディションについて金谷さんは、身体能力だけでなく「どんなときでも落ち着いて演技やアクションができるか」に重点を置いて審査したと話します。依田さんはアクション、せりふ、ダンスの3つについて「相手を感じながらできるか、その中で強い表現ができるか」を見たとのこと。4人まで絞り込んだ最終オーディションは、誰が勇者になってもおかしくないほど苦しい審査になったそうです。その中で選ぶポイントになったのは、「ドラゴンクエスト」シリーズのコンセプトでもある「主人公は自分」というもの。どの勇者に自分の思いや気持ちを乗せられるかを意識した結果、最も当てはまったのが松浦さんでした。

さらに依田さんは「アクションをしている松浦さんを見ていると『負けるな、負けたくない』という自分の気持ちが乗ってくる。(本番の)会場にいる全員が『主人公は自分だ』と考えられるし、まさにゲームの『ドラゴンクエスト』と同じ気持ちになれるんじゃないか」と、松浦さんを選んだ理由について明かします。松浦さんは「プレッシャーはあるんですけど、オーディションのときは全力で、うそもなく自分をさらけ出したので、そういうふうに見えたということがありがたいですし、光栄です」と話しました。

また偶然にも、ショーのベースになっている「ドラゴンクエストIII」が発売された年と同じ1988年生まれだという松浦さん。桝アナウンサーに「お父さん、もしかして(「ドラゴンクエストIII」の勇者の父である)オルテガだったりしますか? そんなことないですか?」と聞かれると「そんなこと……あるかもしれません」と答え、会場は笑いに包まれました。

勇者が加わり、ようやくパーティーが出そろったことについて、風間さんは「(キャストは)僕らが先に決まっていて、勇者はまだ分からない。でもゲームの中で勇者が旅をしているときって、他のキャラクターもずっと旅をしているんですよね。そして勇者と出会ってパーティーに加わる。自分自身、勇者が来るまではこんな感じで旅をしてきたんだなと思いました。そして今日、勇者と出会って、ついに本当の冒険がスタートしたんだなという実感が湧いています」と心境を語ります。

またテリーの魅力に“素早さ”を挙げ、「今までいろいろな人がテリーの『はやぶさ斬り』ってどうやるんだろうって想像したと思うんです。それをこれから僕らが実際に作っていく。今までの想像だったりとか、ゲームを遊びながら考えたことだったりをすべてつぎ込んでテリーを演じたいと思います」と話すと、関係者席に座っていた同シリーズのゲームデザイナー・堀井雄二さんがにやり。それを見た風間さんは「僕らがこれから演じる世界を作った“神様”がいらっしゃるので、一言一言、緊張しています。すべての人に、そして“神様”に喜んで納得していただけるショーをこの夏作っていきたいと思っています」と気を引き締めました。

アリーナを演じるに当たってアクション稽古にも励んでいるという中川さんは「レベル1から始まったのですが、今は回し蹴りが快感で仕方がないです」とコメント。現在のレベルはどのくらいかと聞かれると「今日やっと勇者様の元に導かれて仲間がそろったので、ここから全員でレベル上げが始まるという感じです。一ファンとしても絶対に変なアリーナは見たくないので、残された時間を徹底的にトレーニングに使うつもりで励んでいきます」と、役作りについての熱い思いを語ります。

芋洗坂さんは、役作りに関して「とにかく痩せるな、と。太ることはあっても痩せるなと言われています」と会場の笑いを誘います。依田さんが「普通は(お腹の膨らみを)足すんですけど“自腹”なんですよね。中に何も入ってないんです」と言うと、中川さんが芋洗坂さんのお腹を実際に触って“自腹”かどうかを確かめる場面も。中川さんは「最初に会ったとき、特殊メイクだと思ったんです。でも何も入ってない、純粋な“腹”です。顔も何か盛ってるのかなと思ったらそのままなんですね」と驚き、パーティーも芋洗坂さんの“トルネコ感”に感嘆の声を漏らしていました。

実際にどのようなショーになるかについては、金谷さんがイメージ図とともに説明。アリーナ中央に設置したセンターステージを囲むように複数のステージを設け、斜めに稼働したり浮かんだりするブリッジで各ステージをつなげながらさまざまなシーンを作るとのことです。

演出・金谷かほりさん

天井からつるされたスクリーンは、コンピュータ制御によって1枚1枚の形状を自在に変えられるそう。映し出された映像の中でも、アクションが繰り広げられます。金谷さんは「遠い席の方でもショーを見ていただけるし、どの席にいても楽しめる」と説明しました。

依田さんが「トルネコといえば『ステテコパンツ』というおなじみのアイテムがあって、トルネコさん(芋洗坂さん)も踊れるといううわさがあるので、会場のみなさんと『ステテコダンス』(ゲームに登場する特技)を踊ろうという案もあります」と話すと、金谷さんも「『ステテコダンス』はぜひお客様も一緒に踊っていただきたい」とコメント。他にも、観客に配布するブレスレットがプログラム制御によって複雑に光り、ストーリーに影響を与えていくといった観客参加型の演出を考えているとのことです。

最後にパーティーメンバーと出会った感想について、松浦さんは「本物が目の前に現れたような感覚で興奮しました。(自分自身)この服を着たときも、すべてが整った、今から新しい世界を創りだしていくんだという思いでした」と語り、風間さんは「勇者というのは導かれし者であり選ばれし者。勇者に初めて会ったときは言葉にできないような存在感やオーラを感じて、この旅(ショー)は成功するのではないかという確信を持ちました。アリーナとトルネコに関しても、誰がどう見てもアリーナでありトルネコ。自分は大丈夫かなと思ったんですけども、2人(中川さんと芋洗坂さん)からばっちりテリーだと言っていただけたので。『そして伝説へ…』という『ドラゴンクエストIII』のキャッチコピーがありますけど、この夏は本当に伝説に向かってまっしぐらだなと思いました」と意気込みを表しました。

中川さんは「みなさん装備が素晴らしいんですよね。これをまとって何年も生きてきたかのような。ちゃんと革のドレスだったり(キャラクターデザイン担当の)鳥山明先生の描いたイラストが実現したらこんな感じだろうなというところだったり、うまくなじんでいます。もう何も違和感がない状態で過ごせます」と、衣装について言及。また「松浦さんは背中を見ても横から見ても遠くから見ても勇者様。風間さんは普段すごく気さくで優しいお兄さんですが、テリーになった瞬間のクールさと、盾使い! 普通、盾ってどう使っていいか分からないのに、ナイス角度とさばき方です。トルネコに関しては、もう何も言うことがない。他のキャラクターもきっと登場すると思うので、これから出会えるのが楽しみです」と、パーティーやまだ見ぬキャラクターたちについても触れました。

こだわりの衣装デザイン。細かなところまでしっかりと作り込まれている

登場後、すぐさま“道具屋”に預けられたトルネコの荷物

芋洗坂さんは「みなさん、ゲームの中から飛び出してきたようですごい。さっき部屋で話をしていた段階からすごく楽しくて、わくわくして。勇者様はやっぱり導いていく者としての強さがありながらも、人間を守ってあげたいという優しさも含めた強さを持っていらっしゃる。ただ強い人に付いていくんじゃなくて、一緒に頑張っていきたいなという気持ちにさせてくれる勇者が現れたなと思っています」と語り、自身の見どころについて「トルネコは会場にいるお客様を盛り上げていく役でもあります。『ステテコダンス』でみなさんと一緒に踊るシーンがあるかと思いますので、踊っても大丈夫な衣装で遊びに来ていただければ」と述べました。

また新キャストとして、物語の案内役となる「竜の女王」を、テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌でもおなじみの歌手・高橋洋子さんが演じると発表。さらに衣装デザインを宝塚歌劇団の有村淳さん、造形をツエニーの村瀬文継さん、ヘアメイクをCoCololoの松本慎也さん、アニメーション映像演出を神風動画が担当することも明かされました。

(左)しりょうのきし(右)ヤンガス
フォトセッションにはパノン、ヤンガス、しりょうのきしも参加した

チケットの一般発売は4月23日(土)から各プレイガイドでスタートします。詳細は「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」の特設サイトをどうぞ。

ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー

(c)ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

<公演概要>
  • さいたま公演:さいたまスーパーアリーナ
    • 7月22日(金)~7月31日(日)
  • 福岡公演:マリンメッセ福岡
    • 8月5日(金)~8月7日(日)
  • 名古屋公演:名古屋 日本ガイシホール
    • 8月12日(金)~8月14日(日)
  • 大阪公演:大阪城ホール
    • 8月18日(木)~8月22日(月)
  • 横浜公演:横浜アリーナ
    • 8月26日(金)~8月31日(水)
<キャスト>

勇者:松浦司
アリーナ:中川翔子
テリー:風間俊介
トルネコ:芋洗坂係長/我善導(さいたま公演の後半日程と福岡公演のみ)
パノン:田中精
ヤンガス:清水順二
竜の女王:高橋洋子 その他

<参加マーチングバンド>
  • さいたま公演
    • 埼玉県立伊奈学園総合高等学校(7月22日~7月24日)
    • 柏市立柏高等学校(7月28日~7月30日)
    • 東海大学付属高輪台高等学校(7月31日)
  • 福岡公演
    • 精華女子高等学校
  • 名古屋公演
    • 愛知工業大学名電高等学校
  • 大阪公演
    • 四條畷学園高等学校
  • 横浜公演
    • 関東学院中学校高等学校(8月26日~8月28日)
    • 東海大学付属高輪台高等学校(8月30日~8月31日)
<スタッフ>

演出:金谷かほり
ステージデザイン:Stufish Entertainment Architects
衣装デザイン:有村淳
造形:村瀬文継
ヘアメイク:松本慎也
映像およびプロジェクション・デザイン:バート・クレサ・スタジオ
アニメーション映像演出:神風動画
スクリプト:毛利亘宏

主催:ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー製作委員会
企画・監修:ドラゴンクエスト30周年実行委員会
企画協力:スクウェア・エニックス/集英社
企画・制作:日本テレビ
Twitter:@DQ_LST

文: あおきめぐみ

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