島津製作所グループの島津ビジネスシステムズは、京都市営地下鉄のPRプロジェクト「地下鉄に乗るっ」を題材にしたオリジナル短編アニメ企画に、特別スポンサーとして参加すると発表しました。「地下鉄に乗るっ」のキャラクターイラストを手掛けている賀茂川さんが、同社の開発した天気予報アプリのキャラクターデザインを担当したことがきっかけの1つだったそう。アニメは、9月に京都で開催される「京都国際マンガ・アニメフェア2016」(京まふ)での公開を予定しています。
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「地下鉄に乗るっ」は、地下鉄の利用を呼び掛ける目的で京都市交通局が立ち上げたプロジェクトです。同交通局に元から存在していた「太秦萌」などのキャラクターは、京都出身のイラストレーター・賀茂川さんによって続々とリファイン。そのかわいらしいデザインは京都の住民以外からも注目が集まり、2013年のプロジェクト発足以降、じわじわと人気を広げています。
プロジェクトの展開はポスターだけにとどまらず、2014年には京都で発足したアニメプロダクション・魚雷映蔵が制作したアニメCMを京都市内の映画館などで上映。さらなる映像コンテンツの登場に期待が集まりましたが、京都市交通局の予算の都合上、2017年度の制作費が用意できないという事態に陥ってしまいます。そこで魚雷映蔵がクラウドファンディングサービスを利用してファンに支援を呼び掛けたところ、約1ヶ月間で目標金額を約10倍も上回る1000万円以上の支援金が。予想以上の反響が寄せられたことから、当初の公開日を延期し、後日あらためて“完全版”を公開すると発表されていました。
オリジナル短編アニメは、ファンからの支援金を主に使用しながら、京都市交通局による協力のもとで制作されます。島津ビジネスシステムズが特別スポンサーとして参加するのは、本社を構えている京都市の地域振興に貢献するのが目的とのこと。さらに同社の天気予報アプリ「お天気時計」のキャラクターデザインを賀茂川さんが手掛けているという縁もあり、賀茂川さんのファンを支援するという目的も含んでいるそうです。