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京の風物詩 折田先生像がライダーマンになって今年も登場


「折田先生を讃える会」によると、そもそも折田先生とは京都大学の前身である第三高等学校の初代校長であった折田彦市氏のこと。偉大な業績を残した彼を称えるべく作られたはずの銅像が、いつの間にか京都大学の学生たちによる落書きやいたずらの対象となってしまい、気がつけば新聞でも取り上げられるような季節の風物詩になったようです。以前は何とも恐れ多いことに折田先生像に直接ペインティングしており、そのいたずらのエスカレートに業を煮やしたからかは不明ですが、大学によって1997年に銅像そのものが撤去されています。

今のような自作の像を置く形式になったのは翌年からで、つまり現在の「折田先生像」は、本来の折田先生の銅像とは全く別に、学生あるいは教職員と思われる人々が自前で作ったオブジェなのです。「京都大学 高等教育研究開発推進機構」によると、現在では大学側もその存在を認めて静観しているようです。

ちなみに、はてなブックマークのコメントでも話題になっているように、今年の折田先生像であるライダーマンは京大出身の設定とのことです。京大出身のヒーローが、緊張の面持ちとともに会場に入ってきた受験生を優しく迎える……実に美しい光景ではないでしょうか。でも像の横にある立て看板の画像をよく見ると、ライダーマンのスーツが「仮装」呼ばわりされています。ちょっとライダーマン、かわいそう?

文: 稲葉ほたて

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