地上から約400km離れた周回軌道に沿って、地球の周りを回っている国際宇宙ステーション(ISS)。JAXA(宇宙航空研究開発機構)のサイトによれば、国際宇宙ステーションは「人類にとって初めての『国境のない場所』」として、世界各国が協力し合って建設を進めている宇宙の有人施設とのこと。しかし、地球から遠く離れた場所で、私たちにとっても非常に身近な大問題が浮上しているそうです。その問題とは「トイレ」。
うちのトイレは使うな! 国際宇宙ステーションでもめ事 - Technobahn
ロシア人のクルーが米国側に設置されているトイレを使っていたり、備蓄されている宇宙食を食べていることについてNASAがロシア側に反発姿勢を示したことが明らかになりました。生活していく上でどうしても必要なトイレですが、水が貴重な宇宙では排泄物を分離して液体部分を飲料水として再利用しているそうで、処理量の限界もあるが故にもめ事となっているとのことです。
国際宇宙ステーションのトイレは、2008年11月にスペースシャトル「エンデバー」が2つ目のトイレを運搬するまでたった1つしかなく、同年5月にはなんと故障して非常に不便な状況に陥っています。排泄は時間も場所も問わず起きる自然な生理現象。はてなブックマークでは、地上の一部のトイレのように「課金すればよいのでは」というアイデアも寄せられています。