かつては炭坑が存在し、閉山とともに上陸禁止の無人島となっている長崎県の端島。その外観から、通称「軍艦島」として知られるこの島への日帰りツアーが発表されました。年間100日程度しか上陸できない島とあって、人気が高まっているようです。
軍艦島ツアー インフォメーションデスク
端島(通称「軍艦島」)は、長崎県長崎市にある炭坑として栄えた島。最盛期は世界一の人口密度(当時)だったとされる、約6.3ヘクタールの敷地に5000人を超える人々が生活していたそうです。その後、エネルギー政策の影響で1974年に炭坑が閉山、上陸禁止の無人島となりました。無人島となってからは様々な資料や写真集、ネットにアップされた写真の影響で「廃墟」の聖地として知られていました。
このたび、長崎市条例により今年4月末から軍艦島に上陸可能になったことに伴い、「長崎発着日帰り軍艦島上陸ツアー」が近畿日本ツーリストから発売されました。旅行代金は大人1名11,800円、小学生以下の子供は1名10,800円。「軍艦島を世界遺産にする会」の坂本道徳理事長または軍艦島コンシェルジェが同行し、島の歴史や見所などを解説してくれるそうです。今回発表された第一弾では、4月29日(水)~5月23日(土)までの10日間が設定されており、申込み各出発日の10日前までに申込みが必要とのこと。はてなブックマークの「廃墟」ファンの間でも、「行ってみたい」という声が集まっています。
なお、天候や安全上の問題から、軍艦島に上陸できるのは1年間に100日程度だと想定されており、上陸が解禁されたといえど相変わらず狭き門となっている様子。ゴールデンウィークにどうしようか迷っている方は、旅行の候補先に加えて見てはいかがでしょうか。