そこに住む人々が自立した生活とプライバシーを保ちながら、しかし必要な場面では共同で家事を行ったり、家電製品を共有したりする。そんな集合住宅「コレクティブハウス」が話題になっているようです。
「買わない消費者」に新スタイルの住宅:日経ビジネスオンライン
住人のプライバシーに十分に配慮している一方で広く取られた共有スペースがあることや、食事の持ち回り制など住人の間で独自のルールを作って運営していることなど、不思議な生活スタイルが垣間見られる「コレクティブハウス」。実際のコレクティブハウスを取材して、中の様子をレポートしたこの記事によると、このような住宅が出てきた背景には、高齢者の間で自宅を所有することへの拘りが薄れており、一方で若者の間で身軽なライフスタイルが広まっていることに見られるような、現代人の「(自分のイエを)持たない生活」への志向があると分析しているようです。
また、住人へのインタビューを読んでみると、そんな「持たない生活」へのニーズだけではなく、「適度な人間関係への欲求」を満たしてくれる場所としても、コレクティブハウスが求められているようにも、筆者には思えました。