日々の些細な出来事や旅行先での特別な体験を写真に収めたいという気持ちは、100年以上前も同じだったようです。幕末・明治期に生きた人々が撮った写真を検索できるサイトが話題になっています。
幕末・明治期 日本古写真メタデータ・データベース-[撮影対象から探す]
このサイトでは、長崎大学附属図書館所蔵の「幕末~明治期」に撮影された写真が公開されています。その数は約6,000点。「撮影者」「撮影対象」「撮影地域」から検索して、当時の人々が撮った古写真を見ることができます。
試しに「撮影対象」検索で「城」を選んでみると、当時の名古屋城や姫路城の写真が現れ、それらの写真に対する細かい解説が載っています。「男女」で検索すると224枚の写真が出てきて、「鬼ごっこをする娘たち」や「囲碁を打つ老人と娘たち」といった写真を見ることができました。
検索結果を見てみると、撮影者の欄に「日下部金兵衛」という方の名前が目立ちました。調べたところ、横浜で写真館を営む写真家だったようです。金兵衛さんのように、自分の撮った写真が100年後にも残るというのは、写真家として冥利に尽きますね。