劇場版のアニメ作品などでよく見られる、「声優へのタレント起用」。ネット上でもしばしば議論が巻き起こるテーマですが、現在そんなテーマについて独自の視点で考察されたエントリーが注目を集めています。
こちらのエントリーでは、主にお笑いタレントが出演した作品を紹介しながら、声優へのタレント起用について考察しています。
まず紹介されているのは、今夏放送の「フレッシュプリキュア!」に本人役で出演した「オードリー」。一見アンバランスな組み合わせが意外にマッチして楽しめたという筆者ですが、アニメ化に際して彼らの持ち味である「キャラクターの濃さ」が萎縮してしまったように感じられたのが少し残念だったとのことです。
そこで筆者は、タレント起用を安易なタイアップに終わらせるのではなく、作品に生かすためには、「個性的でおもしろい声」であることが重要なのではないかと続けています。
その理想的な例として紹介されているのが、まず「アメリカザリガニ」。大のアニメファンでもある彼らは、昨年放送の「夏目友人帳」において、それぞれの声質に合った対照的な性格の妖怪を見事に演じて評判に。また独特の甲高い声が印象的な柳原さんは、現在NHKで放送中の「獣の奏者エリン」でもコミカルな役どころの「モック」役で出演中、こちらでも本人の声とキャラクターが生かされた演技が評判になっています。
続いて紹介されているのが、「はりけ〜んず」の前田さんが演じる「おねがいマイメロディ」の「バク」。前田さんの凄まじいダミ声が、哀愁に満ちた憎めない敵役というキャラクターを見事に描き出しています。
アメリカザリガニにしても、はりけ〜んずにしても、共通するのは彼ら自身が大のアニメ好きで、アニメの仕事に対して他のタレント以上に熱心に取り組んでおり、何よりも最大の武器である「個性的な声」を持っているということ。タレントを声優として起用する際に重要なのは、知名度や流行ではなく、「声」を第一に考えて選ぶことではないかと、筆者は結論付けています。
コメント欄には、紹介されたお笑いタレントの演技を評価する声、またタレント起用が動員につながっている現状について問題視する声などが寄せられていました。賛否が分かれる「声優へのタレント起用」、あなたはどう思いますか?