大晦日の夜に食べるものと言えば「年越しそば」。そばが細く長いことから長寿を願う、広く知られた縁起物です。では、年明けに食べるものといえば? おせちや雑煮はもちろんですが、「年明けうどん」なる年始の行事があることをご存じでしょうか。
▽ 年明けうどん
年明けうどんは、うどんのお膝元である香川県の「さぬきうどん振興協議会」が2008年に提唱、推進している活動。元旦から1月15日までに食べるうどんのことを指し、純白のうどんに1点、新春を祝う紅いものを添えます。かまぼこやえびの天ぷら、梅干し、辛子明太子など、紅いものであれば何でもよいそうです。サイトでは、「太くて長いことから、古来より長寿を祈る縁起物として食べられてきました」「純白で清楚なうどんを年の初めに食べることにより、その年の人々の幸せを願うものです」と紹介されています。
冷凍うどんを製造・販売している加ト吉のTwitterでは「年明けうどんをブレイクさせましょう」との投稿があるほか、俳優の田辺誠一さんもTwitterで「意外に受け入れられるカモ」と言及するなど、2回目の正月を前に少しずつ広まっている様子。手軽にできそうな年明けうどん、おせち料理の合間に作ってみてはいかがでしょうか。