一瞬で開いたり畳んだりできる「ミウラ折り」という便利な折り方をご存知ですか?今や世界中で様々な技術に応用されているこの折り方は、実は日本人が考案したもの。地図を使ってその折り方を紹介するエントリーが、じわじわと注目を集めています。
▽地図をミウラ折りにしてみよう
1970年に、宇宙科学研究所(現宇宙航空研究開発機構)の三浦公亮名誉教授が考案したというこの「ミウラ折り」。一軸方向に伸展するだけで開閉ができるという特性を生かし、人工衛星の伸展機構や、スタッドレスタイヤなどにも応用されています。また「 一瞬で開くことができ、畳むときも一瞬。」「折り目を磁北線(コンパスが示す方角)に沿わせることができる。」「逆折りにすることがないので折り目が破れにくい。」といった利点があるので、「地図」を折り畳む時にも役立ちます。
「ミウラ折り」の折り方の手順は以下の通りです。
- 1.垂直方向を5等分して、水平の折り目をつけます。折り目の向きは山と谷を互い違いにします。
- 2.約6度に傾けて折り目をつけます。(分度器がなくても、1:5の直角三角形を作ればこの角度になります。)
- 3.一旦開いて、折り目をつけかえます。縦のラインは山あるいは谷を揃え、横のラインは山と谷が互い違いになるようにします。
- 4.新しく付けた折り目に従って、縦に折り込めば出来上がりです。
エントリーでは、この手順をアニメーションで詳しく解説しています。3つ目と4つ目のステップは特に慣れが必要なので、最初はいらない紙で練習してみるといいですね。
2005年からじわじわとブックマーク数を伸ばし続けているこちらのエントリー。はてなブックマークのコメント欄には「たまに見かける斜めに折り目の入った地図はこうやって折ってたのか。」「高校のときになぜか習いました。」「こんなにブックマークされてることに驚いた。」といった声が集まっています。山歩きなどで地図を持ち歩く際には、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?