バンクーバー五輪のカーリング女子1次リーグで、日本代表のチーム青森は大接戦の末、アメリカを下しました。そのチーム青森は、前回のトリノ五輪に続いての出場。トリノ五輪の際には、強豪との戦いや中継の実況・名解説なども相俟って、チーム青森の活躍ははてなブックマークの中でも話題となりました。カーリングの基礎知識とともに、エントリーを振り返ってみます。
■ カーリングを楽しく観戦するための基礎知識
カーリングは、1チーム4人、2チームで行われるスポーツ。目標とするハウス(円)の中にストーン(石)を滑らせ、ハウスの中心に最も近いストーンのチームが得点をとります。2チームが交互に8回ずつストーンを投げるのが、1エンド(1回戦)。冬季オリンピックでは1試合10エンドで行われます。試合中の氷上の変化を見極めたり、一投にも高度な戦略が必要とされるため、「氷上のチェス」とも呼ばれています。
詳しいルールや、ゲームの流れ・考え方などは、様々なサイトで紹介されています。
▽トリノオリンピックでカーリング中継を100倍楽しむために
▽MARKS カーリングとは?
▽カーリング - Wikipedia
■ “カーリング娘” トリノ五輪で盛り上がったカーリングとチーム青森
トリノ五輪で見応えのある試合を続けたカーリング女子日本代表のチーム青森。その熱戦への感想などをブログで綴る人、それを読んでカーリングに注目する人……ネット上ではカーリングへの注目が大きくなっていきました。
▽カーリングまとめ|スミルノフ教授公式ウェッブサイト
▽にわかカーリングラブ - satoru hiura はてなにっき
▽カーリングの面白さを考えてみる - シナトラ千代子
▽ にわかカーリングファンのための記事 - 訛りが強すぎるひとの日記
▽2006-02-20 - 砂上のバラック
トリノ五輪に出場したメンバーのうち、3選手が北海道・常呂町(現北見市)の出身。常呂町は「カーリングの聖地」と呼ばれ、ソルトレイクシティ五輪に出場した常呂町の女子高校生4人からなる女子カーリングチーム「シムソンズ」を題材にした映画『シムソンズ』も公開されました。
シムソンズに所属していた小野寺歩、林弓枝両選手(当時)はチーム青森としてトリノ五輪への出場を果たします。また、“マリリン”の愛称で知られ、バンクーバー五輪ではセカンドを務める本橋麻里選手も、常呂町出身です。
▽青森出身者いない「チーム青森」、そのワケは… : カーリングその他 : ニュース : バンクーバー五輪 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
▽音極道茶室: 日本中を熱くさせたカーリングの「聖地」常呂町が消える
■カーリングの魅力を伝えた、熱い解説と実況
トリノ五輪のカーリング中継では、解説が非常にわかりやすいと大評判に。その解説を務めた小林宏さんは、アルベールビル五輪では日本代表監督、長野五輪ではカーリングの競技委員長を務めたカーリングの第一人者。中継でカーリングのルールや戦略、相手チームの一投までも細やかに伝えました。
小林さんは、自費で山梨県山中湖村にカーリング施設「カールプレックスフジ」を建設。個人サイト「富士五湖.TV」のインタビューでは、トリノ五輪の解説の際に心がけたことや、チーム青森の戦いぶり、カーリングのハーフタイムである通称“おやつタイム”などについて語っています。
また、実況を担当した各局のアナウンサーもカーリング中継を盛り上げました。本橋麻里選手を“マリリン”と呼んだNHKの刈屋富士雄アナは、他局のアナウンサーとともにカーリングの魅力をどう伝えるか作戦を練って、“マリリン”を広めたことを振り返っています。
▽カーリング 彼女をマリリンと呼ぼう - 2006年 トリノ大会 -:NHKバンクーバーオリンピック
また、小林さんと刈屋アナは、試合中に選手同士が「見えてる?」と確認し合う声につい反応、2人で「見えます」と答えてしまうお茶目なシーンも。
■ バンクーバー五輪“クリスタル・ジャパン”の熱戦をチェック
バンクーバー五輪では“クリスタル・ジャパン”という愛称となったチーム青森は、1次リーグ初戦、アメリカに9対7で勝利しました。1次リーグでは男女ともに10チームが総当たり戦を行い、上位4チームが決勝トーナメントを戦います。次は世界ランク1位、地元カナダと対戦。日本時間の2月18日午前2時より試合開始、NHK総合で午前1:50~5:00ごろまで生中継されます。
前回のトリノ五輪では、強豪であるカナダを破ったチーム青森。メンバーは3人入れ替わりましたが、カナダ戦を経験しているスキップの目黒萌絵選手・セカンドの本橋選手をはじめとする“クリスタル・ジャパン”の熱戦に、期待が高まりますね。
試合のスケジュールは、チーム青森公式サイトで確認できます。日本代表の試合日程は、以下の通りです。
1次リーグ
アメリカ戦 2月16日14時(日本時間17日7時)
カナダ戦 2月17日9時(日本時間18日2時)
中国戦 2月18日14時(日本時間19日7時)
イギリス戦 2月19日19時(日本時間20日12時)
ロシア戦 2月21日9時(日本時間22日2時)
ドイツ戦 2月21日19時(日本時間22日12時)
スイス戦 2月22日14時(日本時間23日7時)
スウェーデン戦 2月23日9時(日本時間24日2時)
デンマーク戦 2月23日19時(日本時間24日12時)準決勝
2月25日9時(日本時間26日2時)3位決定戦
2月26日9時(日本時間27日2時)決勝戦
2月26日15時(日本時間27日8時)