ドラマの制作、米Yahoo!との提携など、ミニブログサービス「Twitter」の快進撃はとどまることを知りません。日本最大手の「mixi」をはじめ、「Tumblr」「GREE」「Facebook」など、さまざまなサービスが私たちの生活に根付いており、もはやソーシャル・ネットワーキング・サービスなしで、Webサービスを語ることは不可能なのではないでしょうか。そんな中、今新たなSNSが注目を集めています。
▽Blippy / What are your friends buying?
米国発のこのサービスの名前は「Blippy(ブリッピー)」。登録しているクレジットカードやオンラインショップのアカウントを通じて、買ったものを公開できるサービスです。昨年12月より非公開のベータテストを行っていましたが、現在では招待がなくともサインアップすることが可能です。
Twitterのように、気になるユーザーをフォローし、買ったものに対してコメントし交流する「Blippy」。“買ったもの”を公表するメリットは「同じものに興味のある人が相場や感想を知ることができる」ということではないか、と筆者は考えます。このまま浸透すれば、影響力のある人物が買った商品がバカ売れ、という現象が起きる可能性もあります。
しかし、気になるのが“そこまで公開してしまっていいの?”というところ。インターネット上での個人情報の漏えいやプライバシーの侵害が叫ばれている反面、パーソナルデータや行動履歴を自ら公開するサービスを多くのユーザーが利用している現在。SNSの新星「Blippy」でも、その利便性と危険性の両方を検討するエントリーが上がっています。
▽ クレジットカードでの買い物(店・品物・値段)を友だちと共有するサービスBlippy–ヤバそうだが重要な側面も
さまざまなサービスがリリースされている中、私たちユーザーに必要なのは、“全世界に情報を発信している”意識を持って、公開すべき情報とそうでないものを見分けていく力ではないでしょうか。
現時点で「Blippy」に日本語の対応はなく、米国内向けのサービスとなっていますが、これからどういう成長を見せるのか。今後の展開が気になるところですね。