スピーカーというと、「何やらマニアの世界が広がっていそう」と敬遠する方、「とりあえず音が鳴ればいいや…」と特にこだわらない方も少なくないと思います。実はコンパクトでスタイリッシュ、簡単に使えて、実力派!というポータブルスピーカーがあります。今回は、どこでもよい音質で音楽を楽しめて、おもしろい音響効果で人気者になれること間違いなしのポータブルスピーカー、「Tunebug Vibe」を紹介します。
■ Tunebug Vibeとは?
Tunebug Vibeはシリコンバレーグローバル社によって開発された超小型、モバイル志向のスピーカーです。
▽ Tunebug Vibe - Tunebug with SurfaceSound Technology
▽ エンティス製品サイト|Tunebug Vibe 製品概要・機能
エンティス デジタルサウンドジェネレーター Tunebug-Vibe Tunebug-vibe
- 出版社/メーカー: エンティス
- 発売日: 2009/12/18
- メディア: エレクトロニクス
パソコンはもちろん、iPhoneなど、3.5mmフォンジャックのあるデバイスへの接続が可能で、いつでもどこでもよい音を楽しめます…こんなうたい文句はよく聞きますが、しかしこのスピーカー、それだけではありません。置いた場所をスピーカーに変えてしまう不思議な音響効果も。Tunebug Vibeの日本での販売を手がけるエンティス社のサイトにある「新しいリスニング環境」をまさに実現しているといえます。
■ コンパクトボディーでハイクオリティーな音質、その理由は?
では、まずは外観から見ていきましょう。Tunebug Vibeは他のモバイルスピーカーと比べてもかなりコンパクトです。幅58.5mm x 奥行58.5 x 高さ25.4mm、重量150g、ケーブル類も最大2本と簡単にポケットにも収まってしまいます。iPhoneと並べてみると一目瞭然、この大きさならどこにでも持って行けそうです。
金属の質感とスタイリッシュな見た目、スイッチを入れると黄緑色に光るライトが素敵です。
見た目は魅力的でも、「コンパクトなスピーカーは音質が心配」という方も少なくないと思います。Tunebug-Vibeはそのような心配は無用で、さらにおもしろい音響効果も楽しめます。このスピーカー、実はシリコンバレー生まれで、何やらテクノロジーの香りがします。「エンティス製品サイト|Tunebug Vibe 製品概要・機能」の説明によると…
「Tunebug Vibe」本体を机やテーブルなどの平らな面に置くだけで、音声入力信号を本体下部の振動体が振動に変換して接触面に伝え、あたかも置いた平面全体がフラットパネルスピーカーになったかのように360°に音が拡がります。
置かれた平面の力を借りることでコンパクトボディと不思議な音響効果を実現しているようです。また、
設置場所の材質や面積などにより帯域や音量が異なるため、音楽のジャンルやシチュエーションに合わせて設置場所を変えることで、様々な音の変化を楽しむこともできます。
とのこと。これはもう試してみないわけにはいきません!
■ いろいろなところで試してみました
本体のケースがスピーカーを置くためのベースとして作られているとのことで、これから試してみました。想像していた以上の実力で音質上々、低い音もきれいに響きます。このケースに入れて持ち歩けばいつでもどこでもよい音を楽しめそうです。
身の回りにある平面にも置いてみました。
まずは机。机全体がスピーカーになったような不思議な感覚で、よい感じの音が出ます。ならば「もっと大きな平面はどうだろう?」と床を試してみましたが、感動的な音は出ず、音も小さめ。大きければよいというわけでもなさそうです。手近なところにあった収納の引き戸で試してみると…これは成功、適度な大きさの平面で、中が空洞というのがよさそうです。本棚も同様に成功。スピーカーを置く場所を即席で作るには本を使う手も。
平面以外も試してみたくなってしまうのが人情です。変わり種も試してみました。
椅子の背で試してみると椅子スピーカーの出来上がり。さらに柔らかい枕やダウンジャケットでも試してみると、ふかふかの物体を音が伝わる得も言われぬ感覚が。机の上のダルマが目に留まり、Tunebug Vibeをくっつけると、中空構造のダルマがなかなかよい声で歌うではないですか。
他にも置いてみると楽しい場所がたくさんありそうです。
家に100kgを超えるスピーカーを所有するオーディオマニアのはてなスタッフ、id:secondlifeがこのスピーカーをオフィスで披露すると、みなさん興味津々でさっそくいろいろな場所に置かれ、大人気でした。
■ 充電しながら聞けないのが玉にきず?
とても魅力的なスピーカーなのですが、少しだけ気になる点も。給電しながら使用することができないのです。とはいえ、連続動作約5時間ということで、日常での使用やちょっとした外出には問題なさそうです。筆者も二週間ほど使ってみて、バッテリー切で使いたい時に使えず不満ということはありませんでした。
■ おわりに
移動が多い人も手軽に持ち歩ける大きさと重量で、音質もばっちり、さらにみんなで楽しめるので、使ってみない手はなさそうです。今まであり合わせのスピーカーで間に合わせていた方は、少し高いと感じるかもしれませんが、値段分の価値はあると思います。この価格が気にならない方にはさらに上のモデルもあり、日本では未発売ですが、Tunebug Shakeという姉妹製品があります。Bluetooth対応で、Tunebugのウェブサイトでは「ヘルメットにつける」という謎の用途が紹介されています。頭全体に響くサウンド、どんなな感じなのでしょう?気になりますね。
Bikes and Boards - Tunebug with SurfaceSound Technology
今後、Tunebug Quakeという製品も発売されるようです。一体全体どんな振動が…ますます目が離せません。
Tunebug Vibeがあれば、歓送迎会やお花見で人気者になれることうけあい!?これを機会に試してみてはどうでしょうか。
シリコングローバル社のページにデモ動画がありました。こちらも合わせてどうぞ。