春到来！夜桜や雨の日の撮り方まで、「桜」をキレイに撮影する方法

先日東京でもソメイヨシノの開花が発表され、今年もいよいよ「桜」の季節がやってきました。桜が見頃を迎える期間はほんの一瞬。美しく咲いているうちに、ばっちり写真におさめておきたいですよね。今回は昼間の撮影から夜桜の上手な撮り方まで、「桜をキレイに撮るためのテクニック」をご紹介します。

■桜を美しく撮影するポイントは？

目で見たままの美しさを写真で表現するには、どうすればいいのでしょうか？まずは桜を撮影する前に押さえておきたい基本のポイントから見ていきましょう。

＜カメラの設定を変えて桜らしい色合いに＞
▽2．春を撮る - カメラ遊遊塾｜目的別撮影テクニック集
▽デジタル一眼レフカメラの基礎知識:ISO感度 - フォトテクニック - Enjoyニコン | ニコンイメージング
桜といえば、やはりイメージするのはあのほんのりピンクがかった美しい花びらの色です。「写真に撮ると思った通りの色が出ない！」という場合は、カメラの設定をチェックしてみましょう。「露出補正」で明るさを、「ホワイトバランス」で色合いを調整するだけでも、桜らしい色合いに近づきます。また風などで被写体が動いてしまう時は、ISO感度を高く設定し、速いシャッタースピードで撮影することで改善できます。

＜構図はどうする？＞
▽［桜編］プロカメラマンによる撮影テクニック | もっと“α”を楽しむ | デジタル一眼レフカメラ“α”（アルファ） | ソニー
色合いの調整に加え、全体の構図も工夫してみましょう。こちらのエントリーで紹介しているのは、次の4つのポイントです。

余計なものが写り込まないよう、木の上半分だけを撮る。

桜を引き立たせる他の被写体と組み合わせて撮る。

ひと枝やその中の数輪の花だけを狙い、近づいて撮る。

足下に散っている桜にも注目してみる。

花見客や提灯飾などが写り込んで気になる場合は、少し目線を上げて桜の木の上半分だけを撮るようにれば全体がスッキリします。そして、春は桜と一緒に他の花も美しく咲く季節。配色にはセンスが肝心ですが、他の花も組み合わせて撮ることで、より一層桜の美しさが際立ちます。また木や枝の全体を撮るのもいいですが、その中の数輪だけに注目してみたり、足下や水面に散った花びらにも目を向けてみると、また違った味わいがあります。

■夜桜をキレイに撮りたい！

昼間の桜もいいですが、ライトアップされた「夜桜」もまた格別。続いては、昼間に比べてちょっと難易度の高い夜桜の撮影テクニックです。

＜手ブレ、フラッシュ、夜の撮影で起こりがちな失敗を防ぐには？＞
▽デジタルカメラ　夜桜撮影テクニック / OCNトラベル桜開花情報
▽風光明媚　デジタルカメラ撮影テクニック｜デジカメで桜・夜桜や花火、イルミネーションのキレイな写真を撮ろう！
▽夜桜を上手に撮影する5つのコツ - ゆめのりょけん
シャッタースピードが遅くなる夜の撮影では、昼間に比べてどうしても手ブレが起こりやすくなります。三脚を用意するのがベストですが、難しい場合はテーブルや地面といった平らで安定した場所にカメラを置き、セルフタイマーで撮影することでもブレを防ぐことができます。
また夜桜の撮影でフラッシュを使うと、光の届かない範囲が真っ暗に写り、アンバランスな写真になる場合があるので注意しましょう。

＜見たままの色合いを再現するならホワイトバランスは“マニュアル”で＞
▽【第4回】夜桜撮影のポイントは、感度設定とマニュアルホワイトバランスにあり！ - デジタル - 日経トレンディネット
夜桜の場合も昼間と同様、ホワイトバランスで色合いを調整しますが、桜に当たる光の光源がバラバラだと、実際の色合いを再現しにくい場合も。そんな時は、ホワイトバランスをオートではなく「マニュアル」で設定してみましょう。コピー用紙などの白い紙を用意し、ライトアップしている照明の光が紙に当たるようにして撮影し、マニュアルでホワイトバランスを設定します。これによって光源がバラバラな場合でも、カメラは先ほど設定した紙の色を「白」として認識するため、実物に近い色合いを出すことができます。

■悪天候の場合はどうする？

できれば青空の下で撮影したい桜ですが、曇りや雨になってしまった場合はどうすればいいのでしょうか？

▽【第1回】悪天候でも美しい桜を引き立たせて撮るためのテクニック - デジタル - 日経トレンディネット
空が曇っている場合は、どうしても暗い雰囲気の写真になってしまいます。そんな時は、空ではなく山などの暗いものを背景にして、桜を引き立たせるようにしてみましょう。できるだけ空が入らないよう、桜だけが入るようにフレーミングするのがポイント。曇天時の光の加減を逆に利用して、しっとりとした雰囲気に仕上げることができます。