4月28日、大阪府は男性同士の同性愛を描いた「ボーイズラブ」の漫画が掲載された8雑誌を含む11冊の雑誌が「有害図書」として指定したことを発表しました。30日付で公示され、今後は18歳未満への販売や閲覧が禁止されるほか、一般の図書と区別した陳列が義務づけられます。以前より度々話題になっていたこの条例ですが、今回の正式発表を受け、とある人物がブログでその心情を綴っています。
▽http://indigosong.net/2010/04/post_246.html
▽http://www.pref.osaka.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=3585
「大阪に住んでいる18歳以下のあなたへ」というタイトルで思いを吐露しているのは、漫画『となりの801ちゃん』のモデルになった“801ちゃん”本人。今回の有害図書指定について「わたしやあなたの趣味は大部分の人には理解されにくいと思います」「わたしも、あなたも真っ直ぐには生きれていないかもしれません。でも、そういう人間にとって支えになるそれらは、簡単に踏みにじられるべきものではありません。」「今回は本当に唐突に、奪われました。とても許しがたい事だと思っています。」など、胸中を明かしています。
最後には、
この先、この規制問題がどうなるのかは、分かりません。
わたしが何か出来る事があるのかどうかも、分かりません。
それでも、何かあったとき、必ずあなたを想います。
と、同じ気持ちを抱いている人たちへメッセージを記しています。
今回の有害図書指定騒動ですが、これまで奈良県や山梨県などもボーイズラブ漫画に関する規制を施行しており、今後も各都市で同じような動きが起こることが考えられます。東京都の「非実在青少年規制」問題と併せて、注目したい話題ですね。