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読むだけでライフがゼロに? 「中二病」体験を報告したエントリー集


■ 「俺の力が暴走しても知らないからな!」 闇の力を抑えて生きる中学生


まずは、近年では「中二病」の話になると必ず登場してくる「邪気眼」設定の話から。

上のはてなキーワードでも引用されている「2ちゃんねる」の有名なコピペから転じた言葉で、子ども時代に考えた「イタい」妄想設定を表現する際に、「厨設定」などと並んでしばしば使われる言葉です。

そんな「邪気眼」設定についての記事は、例えば上の三つ。そこでは以下のような内容が報告されています。

  • 闇の世界の住人のふりをして授業中に携帯電話で自作自演の会話をしたら、教師に携帯電話を取り上げられた上に、好きだった隣の席の子に一部始終をバラされた。
  • 「人に滅びをもたらすために人を監視しているが、その天使は人を愛している」という設定で、女子の前で自分に酔いながら「翼が痛むよ」などの言葉を口走った。
  • 放課後にパーカーをなびかせながら近所を歩き回り、「この街は思ったより浸食が早い…」 などのひとり言をつぶやいて、みんなに化け物退治をしていると思われようとした。

なんだかもう恥ずかしさなんて飛び越えて、むしろその想像力と行動力に驚いてしまうような報告ですね。

■ 「あいつ、実は凄い能力を秘めていたんだぜ」 学校のヒーローになった中学生


「邪気眼」は少々オタクっぽい妄想ですが、もっと現実的なタイプの妄想もネット上ではいくつか報告されているようです。特にこの手の話になると必ずと言っていいほど見かけるのが、「学校にテロリストが襲撃してくる」「全校生徒の前でバンド演奏」という妄想。学生の妄想の定番ネタなのでしょうか。あまり他人に話すタイプの空想ではないので、多くの人が同じ妄想で興奮していたというのは、ちょっと不思議です。

<トイレから出てきたら好きな子が人質に! 学校にテロリストが襲撃>

まずはテロリストに学校が襲われるという妄想から。

上の二つのスレッドから、いくつか抜粋してみます。

  • まず、自分は遅刻するんだよ。そして急いで教室に入ったらテロリストがいて、挑発しながら銃をうばって・・って俺きめぇwwww
  • テロリストの撃った銃弾が頬をかすめて一筋の血を流すのはデフォだよな?
  • テロリストのナイフにあえて刺されて見せて、自分の筋肉をギュッとする事で相手が「ぬ、抜けない!」ってなった所を、俺がニヤリとして渾身の一撃を見舞うとかね。
  • 好きな子をかばってその時に左腕が再起不能になるが、平然として「怪我はないか?」と聞き、好きな子が「私はないけど○○の腕が……」「お前が無事ならどうでもいいさ」ってなって、なんやかんやあってラブラb(ry

普段は目立たない自分が、有事に思いがけない能力を発揮して、クラスのみんなを救うというタイプの妄想が多いようです。子ども向けアニメの第一話にありそうな展開ですね。

<「あいつにあんな才能があったなんて……」 全校生徒の前でバンド演奏>

次は、全校生徒の前で華々しくバンド演奏というパターン。

  • 今でもよくするけどもう絶対に不可能な事なんだと思うと悲しくなる。
  • インギー(注:ロック・ギタリストのイングヴェイ・マルムスティーン)弾いて唖然とする観客を前に、君達にはちょっと速すぎたかなっていうのが夢だった。

上のスレッドでは、実際にやってみるとさほどモテもしないという話や、あまり格好いい演奏風景にはならないという話が出ていました。実際によい演奏をするためには、演奏技術だけではなく音響面まで含めたそれなりの準備が必要で、学園祭で脳内妄想を超える演奏をするというのは、相当に大変なようです。

■ まだまだある! クラスで2ちゃんねる自慢をする中学生など

最近の若いユーザーの間では、「2ちゃんねる」自慢が子どもの頃の恥ずかしい思い出として登録されていたりするようです。「2ちゃんねる」が日本のネットに登場したのは、1999年。現在の大学生は、既に中学生の頃には「2ちゃんねる」が相当な知名度のサービスになっていた世代です。そんな世代による「2ちゃんねる」自慢の報告で、最も有名なのが以下のコピペ。

49 しょうが(東京都) 2008/12/03(水) 17:28:30.17 ID:BKZXN2dE

中学時代のパソコンの授業でインターネットを使った時
みんなが自分の好きな漫画や野球のページを見てる時に
自分だけこれみよがしに2chにつないでAAとかを周りに見せてたこと
しかも「このページって何?」って聞かれた時に
「ヤバイ奴らの集会所みたいなもん」とか答えたこと
さらに友達に2chへの行きかたを教えるためにヤフーで2chって検索させて
でてきたリンクをクリックして2chのトップページが表示された瞬間に
そいつの耳元で「Welcome to Underground」ってささやいたこと

他にもまだある中二病報告の数々。興味のある方は、こちらの中二病妄想を告白したコメントを集めたサイトなどもどうぞ。


Title photo by Ana_Cotta

本記事におきまして、初出時「インギー」の注釈に誤りがあったため、2010年12月7日に修正しました。お詫びして訂正いたします。

文: 稲葉ほたて

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