同人誌即売会「コミックマーケット」を主催するコミックマーケット準備会は9月9日(金)、8月12日~14日に開催した「コミックマーケット80」(C80)のレポートを公式サイトで公開しました。入場者数やサークルの傾向、偽札とみられる紙幣が会場で見つかった問題について解説しています。
▽ コミックマーケット80アフターレポート
コミックマーケット準備会は、開催期間中の入場者数について12日が16万人、13日が18万人、14日が20万人で、ほぼ例年並みだったとしています。参加サークル数は3万5千、東日本大震災の影響によるキャンセル数は約400だったとのことです。
サークルの傾向については、テレビアニメ「TIGER & BUNNY」を「大きなムーブメント」として取り上げています。参加申し込みの締め切りは2月だったため、4月放送開始の「TIGER & BUNNY」で申し込んだサークルはなかったそうですが、開催期間中はあらゆるジャンルで“タイバニ本”が出されていたとのこと。このほか、“男性向け”で注目を集めた作品としてテレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」を挙げています。
会場で見つかったとされる偽五千円札については、ネットニュースや新聞報道にまで至ったTwitterの「伝播力」に改めて驚かされたとコメント。こうした事件が報道されることでコミックマーケットが怪しいイベントと言われる危険性があることや、「一見確からしいデマの流布の危険性も、参加者全員が頭の片隅に置いておかねばなりません」との見解を述べています。
レポートの最後に、コミックマーケットという「場」を揺るがしかねない問題として「一部のコスプレCD-ROMの性表現」と「同人活動と商業活動の区別」を挙げています。これらの問題については、コミックマーケットが「場」である以上はマナーを守りつつ自由に振る舞ってほしいとしながら、「法的な規制を超えるようなもの、他人に迷惑をかけたり、妨害、場の運営に支障を来すような意図を持ったりするような場合は、これを受容できません」とコメントしています。