吉本興業は11月29日(火)、関連会社の販売する菓子「面白い恋人」が商標権侵害として提訴されたことについて、北海道の銘菓「白い恋人」に対する考えとして「商品の著名度を利用して不当な利益を得ようなどというつもりで開発した商品ではない」とのコメントを発表しました。「白い恋人」を販売する石屋製菓は、吉本興業などに対し、販売の差し止めなどを求める訴えを起こしています。
▽ お 知 ら せ(PDF、石屋製菓の発表)
▽ 「面白い恋人」について(PDF、吉本興業の発表)
石屋製菓は11月28日、吉本興業など3社に対し、商標法と不正競争防止法に基づき「面白い恋人」の販売禁止と廃棄を求める訴訟を札幌地方裁判所に起こしました。石屋製菓は、「面白い恋人」について「『白い恋人』の商品名を丸ごと含んだ過去に例のないもの」で、「パッケージデザインも含め模倣したのは明らか」とのコメントを発表しています。当初は大阪の限られた店舗で一時的に販売されていると静観していたものの、広い範囲で常設販売されるようになったことから、「白い恋人」のブランドを守るために提訴するに至ったとしています。
吉本興業は、石屋製菓による訴訟の報道に対し「率直な驚きをもっている」と発表しました。「面白い恋人」については「石屋製菓のブランドを貶めるつもりで開発した商品ではない」と説明。今後は早い段階で石屋製菓と話し合う機会を得たいとして、「弊社の考えをご説明させていただき、円満な解決とさせていただくことを希望しております」と述べています。