満月が地球の影にすべて隠れる現象「皆既月食」が、12月10日(土)夜に発生します。今回の皆既月食では、月食の始まりから終わりまでを日本全国で観測できるとのこと。このような好条件で見られるのは、2000年7月以来だそうです。
▽ 12月10日夜、皆既月食を観察しよう ―2011年12月10日夜、全国で好条件の皆既月食―
▽ 【特集】2011年12月10日 皆既月食
月食は、太陽・地球・月が一直線に並ぶ際に発生する天文現象です。月全体が地球の影に入り、太陽光が完全にさえぎられると、皆既月食になります。皆既月食中の月の色は「赤銅色」で、国立天文台によると、この色は「皆既月食ごとに変化する」とのことです。
今回の皆既月食は、始まりから終わりまでの全過程を日本全国で観測できます。天文情報サイト「アストロアーツ」によれば、全国的に月食中の月の地平高度は高く、“最高の条件”で見られるとのこと。月食のタイムテーブルは以下の通りです。
半影食の始まり | 10日 午後8時31.8分 |
部分食の始まり | 10日 午後9時45.4分 |
皆既食の始まり | 10日 午後11時05.7分 |
皆既食の最大 | 10日 午後11時31.8分 |
皆既食の終わり | 10日 午後11時58.0分 |
部分食の終わり | 11日 午前1時18.3分 |
半影食の終わり | 11日 午前2時31.7分 |
気象情報サイト「ウェザーニュース」は、12月10日の天気と観測予想マップを公開しています。当日は強い寒気が流れ込み、日本海側では雨や雪が降るそうです。その他のエリアでは観測のチャンスがあり、特に北海道の道東、関東、東海、西日本の広い範囲では好条件としています。