緊急地震速報の発表をTwitterで知らせる「緊急地震速報bot」の2種類のアカウントが、3月26日をもって稼働を停止したと発表しました。停止の理由について運営者のmitsugogoさんは、緊急地震速報を流すために必要とされる気象庁の許可が下りないと判断したと説明しています。
▽ http://mitsugogo.cosmio.net/zishin/
▽ http://mitsugogo.sakura.ne.jp/wp/archives/217
緊急地震速報botは、mitsugogoさん(@mitsugogo)が2010年1月から運営しているTwitterアカウントです。「P2P地震情報」や、天気ポータルサイト「ウェザーニュース」が個人向けに提供している緊急地震速報サービス「The Last 10-Second」を利用し、震度や震源地、マグニチュード、地震到達時刻などを自動でツイートしていました。推定される最大震度やマグニチュードによって「緊急地震速報bot(α)」(@zishin3255_2)と「緊急地震速報bot(β)」(@zishin3255)の2つに投稿していました。
mitsugogoさんは3月26日付のブログエントリーで、緊急地震速報bot(α)と緊急地震速報bot(β)の稼働を停止すると発表しました。研究などを目的に個人で運営していたものの、「緊急地震速報を流すには気象庁の許可が必要では?」という指摘がいくつかあり、mitsugogoさん自身で「個人に対して許可した事例もないそうですので、許可はおりない」と判断したそうです。
2つのアカウントは、4月から非公開アカウントになるそうです。稼働の再開予定は今のところないとのことですが、mitsugogoさんは3月27日(火)に「まずはウェザーニュース様に問い合わせ中です」とツイートしています。なお、一部の自動投稿を除いて手動でツイートしている「地震関連情報(β)::手打ち情報 」(@zishin32555)は3月28日(水)午後6時現在、稼働しています。
はてなブックマークのコメント欄には、「凄く便利だったのに残念」「今までの運用に感謝すると共に、こういう情報を気象庁自身がTwitterで流すことも検討するべきであろうとも」「お疲れさまでした。今まで大変お世話になりました」といった声が寄せられています。